2026年2月27日に第8回学位記授与式が執り行われます。
沖縄科学技術大学院大学学位記授与式
学位記授与式 プログラム
2026年2月27日(金)2:00PM-
OIST講堂
| 13:30 | 開場 |
|---|---|
| 14:00 | 前奏・入場 開式の挨拶 OIST学長兼理事長 カリン・マルキデス博士 沖縄県代表挨拶 内閣府代表挨拶 祝辞 セナパティ・ゴパラクリシュナン氏 |
| 14:45 | 休憩 |
| 14:55 | 学位記授与 OIST研究科長 トーマス・ブッシュ教授 修了生の誓い ピーター・グルース最優秀博士論文賞発表 修了生代表答辞 後奏・退場 |
| 16:00 | レセプション |
学長メッセージ
カリン・マルキデス
修了生の皆さん、おめでとうございます。皆さんは、世界が不確実性を増すこの時代に、学問の探究においてひときわ高い峰に到達しました。このような時代にあって、科学的真理の追求や大胆なイノベーションは、単なる学術活動にとどまらず、レジリエントな未来を築くために必要不可欠なツールとなります。皆さんの研究や個々の能力は、複雑な世界にあっても、人間の創意工夫が確かな光をもたらし得ることを示しています。
学生から学術コミュニティの一員になる皆さんに、私は沖縄の言葉で「一度会えば皆きょうだい」という意味の「いちゃりばちょーでー」の精神を大切にしてほしいと思います。研究がこの先皆さんをどこへ導こうとも、OISTはいつでもあなたの学問の故郷、心の故郷であることを忘れないでください。ここ沖縄で築いたかけがえのない絆が、生涯にわたるインスピレーションの源となり、皆さんの成長を支えてきたコミュニティを思い起こさせるものとなることを願っています。皆さんがこの先、世界に及ぼしていく長く深い影響に大きな期待を寄せています。
博士となった皆さん、おめでとうございます。OISTコミュニティ一同、皆さんを心から誇りに思います。
祝辞
セナパティ・ゴパラクリシュナン
セナパティ・ゴパラクリシュナン氏は、ビジネスおよびテクノロジー分野における世界的なソート(思想的)リーダーとして広く認知されています。同氏は、世界有数の多国籍テクノロジー企業であるインフォシスにおいて、2007年から2011年まで最高経営責任者(CEO)兼マネジング・ディレクターを務め、2011年から2014年までは副会長を歴任しました。現在は、アーリーステージのスタートアップを支援するアクセラレーターであるAxilor Venturesの会長を務めています。
また、インド理科大学院バンガロール校において評議会議長を務めるとともに、国際情報技術大学院バンガロール校では理事会議長を務めています。また、カルナータカ州政府の情報技術ビジョン・グループ、インド準備銀行のイノベーション・ハブ、およびインド工業連盟のイノベーション・起業・スタートアップ中核拠点など、複数の重要なイニシアチブを主導しています。
同氏のリーダーシップは数々の栄誉により高く評価されています。2011年にはInstitutional Investor誌が初めて実施した「アジアのトップ・エグゼクティブ」ランキングにおいて、ITサービス部門のトップCEOに選出されたほか、Corporate Governance Asiaよりアジアン・コーポレート・ディレクター・レコグニション賞を受賞しました。また、2013~2014年にはインド工業連盟会長を務め、2014年には世界経済フォーラム(ダボス会議)の共同議長を務めました。さらに2011年には、インド政府よりパドマ・ブーシャン勲章(同国で3番目に高位の民間栄誉賞)を授与されています。
脳科学および加齢関連疾患に関する研究の推進に深く尽力すると同時に、スタートアップや起業家エコシステム全体への投資にも積極的に取り組んでいます。同氏は、インド工科大学マドラス校にて物理学とコンピュータサイエンスの修士号を取得。インド国立工学アカデミーフェローであり、電子通信技術者協会(IETE)名誉フェローでもあります。またOISTの長年の支援者として、2017年から2025年までOIST理事を務めました。
修了生代表答辞
多良 勇輝
多良勇輝さんは沖縄県出身で、静岡県立大学で学士(薬学)の学位及び薬剤師免許を取得しました。学部時代に基礎生命科学の研究に強い関心を抱き、OISTサイエンスチャレンジ2018への参加をきっかけに、OISTの博士課程に進学することを志しました。
博士課程では、糖尿病の病態生理の解明を目的として、膵β細胞におけるmRNAのターンオーバーに着目した研究に取り組み、疾患メカニズムの理解を深めるとともに、新たな治療標的の探索を行いました。この研究は、ヴァンサン・ロデ教授と山本雅教授が指導教員を務めました。
多良さんは研究業績が評価され、日本学術振興会の特別研究員DC2に採用されたほか、優れた研究成果に対して同会の研究奨励金も受給しています。また研究活動と並行して、900名以上の小中高校生と関わる科学教育アウトリーチ活動にも積極的に取り組んできました。
現在はOISTにて、日本学術振興会の特別研究員PDとして研究を継続しており、今後も沖縄における研究や教育の発展に貢献していきたいと考えています。
伝統
アカデミックローブ
アカデミックローブと呼ばれる式服は、ヨーロッパで大学が誕生した時代に遡る、千年にも及ぶ伝統のひとつです。もともとは学生や教授らが制服として着用したものでしたが、近年では大学で執り行われる式典などの正式な場でのみ見られるようになりました。
OISTのアカデミックローブは、すべて学生によるデザインで、OISTを想起させる赤、白、黒の色を取り入れた仕上がりになっています。卒業生のみが着用できるフードには、「ぐうしばな」という、竹串を使って模様を形成する手法で織られた、地元の織物「読谷村ミンサー(ゆんたんざみんさー)」が使用されています。フードには、地元に代々伝わる「縁起」の意味を持つ模様の中に、金運と招福を意味する「銭花(ジンバナ)」、長寿を意味する「風車花(カジマヤーバナ)」に加え、科学を象徴する正弦波がデザインとして織り込まれています。
フードは、読谷山花織事業協同組合が、手染めの施された綿糸を使用し、伝統を守りながら手織りで製作してくださったものです。温かなご協力に、心より御礼申し上げます。
沖縄の伝統舞踊
毎年OISTの卒業式は、OISTのコミュニティメンバーによる沖縄の伝統舞踊(琉球舞踊)と音楽のパフォーマンスで始まります。
2026年の演目は「かぎやで(かじゃでぃ)風」です。「かぎやで(かじゃでぃ)風」は祝賀会や就任式などお祝いの場の座開きに踊る代表的な演目で、最も親しまれている古典舞踊の一つです。かじゃでぃ風は飾り扇子の使用など、琉球舞踊の基本の形や技法がふんだんに盛り込まれており、人生の喜びを祝うための舞踊として知られています。
修了生
β-ケトホスホネートのγ-位触媒的結合生成反応:不斉マンニッヒ反応および形式アルドール縮合反応
光ナノファイバーおよび光共振器を介した冷たい87Rb基底状態およびリュードベリ状態との光相互作用
動的な発光性銅(I)-ピリジノファン-アリルアミドメカノフォアを組み込んだ赤色発光力学的刺激応答性ポリマーの開発
オスマウスの社会順位ダイナミクスへの勝者敗者効果を介する背内側線条体コリン作動性介在ニューロンの関与
ペロブスカイト太陽電池におけるホール輸送材料の特性探索:スケーラブルで超柔軟な応用に向けて
ボトムアップ界面・層制御による高効率・高安定・大面積n-i-p構造ペロブスカイト太陽電池の統合的エンジニアリング
持続的な小脳分子層介在神経細胞の活動がマウスにおける予測的な舌の動きを促進する
植物老化のエピジェネティックダイナミクス: 核膜機能不全とシロイヌナズナにおけるDNAメチル化の時空間的調節