沖縄科学技術大学院大学学位記授与式

沖縄科学技術大学院大学学位記授与式

2024年5月25日

pause

2024年5月25日に第6回学位記授与式が執り行われます。

沖縄科学技術大学院大学 第6回学位記授与式
プログラム

2024年5月25日(土)2:00PM-5:00PM
OIST講堂

13:30 開場
14:00 開式・前奏
  開式の挨拶 OIST学長 カリン・マルキデス博士
  沖縄県代表挨拶
  内閣府代表挨拶
  祝辞  黒田玲子博士
  名誉学位授与
  学位記授与 OIST研究科長 トーマス・ブッシュ教授
  最優秀メンタリング教員賞発表
  ピーター・グルース最優秀博士論文賞発表
  修了生代表答辞
  告辞・後奏
退場後閉式
16:15 レセプション(-17:00)

祝辞

Portrait of Reiko Kuroda

黒田玲子博士

東京大学大学院理学系研究科で理学博士を取得。ロンドン大学キングスカレッジ、東京大学(現名誉教授)、東京理科大学を経て、現在は中部大学卓越教授。結晶学、分光学、分子生物学/発生生物学を網羅する左右非対称性(キラリティー)に関する画期的研究で知られる科学者。これまでに350以上の論文を発表し、世界各地で多くの招待講演を行っている。ロレアル-ユネスコ女性科学賞を受賞。スウェーデン王立科学アカデミー外国人会員。
 
研究の傍ら、SDGsに関する国連事務総長の科学諮問委員、ICSU(国際科学会議)副会長、ローマクラブ正会員、G7 GEAC(男女共同参画諮問委員会)委員として、科学政策、教育、科学における女性、科学コミュニケーション、環境に関する問題にも積極的に取り組んでいる。

講演者

Torsten smiling

トーステン・ヴィーゼル博士

ジョンズ・ホプキンス大学医学部とハーバード大学医学部で教壇に立ち、ハーバード大学では1971年から1981年まで神経生物学科の主任教授として従事。1983年、ロックフェラー大学に移り、その後1998年まで7年間学長を務めたのち、2000年から2009年まで国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム機構の事務局長を務めた。2002年からはOIST理事会に創設メンバーとして加わり、2006年12月から2017年10月まで理事会共同議長として、研究の質と若手研究者の機会創出を重視した国際協力を実現する枠組み確立において重要な役割を果たした。1981年にノーベル生理学・医学賞受賞。

Anzhelika Koldaeva

アンジェリカ・コルダイェワ博士

ロシアのノヴォシビルスク出身。ノヴォシビルスク大学にて理論数学の学士号と修士号を取得。自身の数学的なバックグラウンドをより応用的な分野で生かしたいと考え、2017年OISTに辿り着き、研究インターンとして参加。福永泉美准教授の指導の下、知覚と行動の神経科学ユニットで神経ゲノムデータの統計解析を研究する。

インターンシップ修了後、シモーネ・ピゴロッティ教授の下、生物複雑性ユニットで博士課程の研究を開始した。博士課程研究では、環境内の空間的制約が、生息する個体群の進化にどのような影響を与えるかに重点的を置き、論文は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。

現在は東京にあるラピュタロボティクスにソフトウェア・エンジニアとして勤務。完全自律型の複雑な倉庫システムにおける高度なシミュレーションと最適化を専門としている。

 専門的キャリアの他、余暇には芸術、写真、スポーツを楽しんでいる。

伝統

OIST Graduation Attire

アカデミックローブ

アカデミックローブと呼ばれる式服は、ヨーロッパで大学が誕生した時代に遡る、千年にも及ぶ伝統のひとつです。もともとは学生や教授らが制服として着用したものでしたが、近年では大学で執り行われる式典などの正式な場でのみ見られるようになりました。

OISTのアカデミックローブは、すべて学生によるデザインで、OISTを想起させる赤、白、黒の色を取り入れた仕上がりになっています。卒業生のみが着用できるフードには、「ぐうしばな」という、竹串を使って模様を形成する手法で織られた、地元の織物「読谷村ミンサー(ゆんたんざみんさー)」が使用されています。フードには、地元に代々伝わる「縁起」の意味を持つ模様の中に、金運と招福を意味する「銭花(ジンバナ)」、長寿を意味する「風車花(カジマヤーバナ)」に加え、科学を象徴する正弦波がデザインとして織り込まれています。
フードは、読谷山花織事業協同組合が、手染めの施された綿糸を使用し、伝統を守りながら手織りで製作してくださったものです。温かなご協力に、心より御礼申し上げます。

 

Female and male dancers dressed in traditional Ryukyuan costume dance with fans.

沖縄の伝統舞踊

毎年OISTの卒業式は、OISTのコミュニティメンバーによる沖縄の伝統舞踊(琉球舞踊)と音楽のパフォーマンスで始まります。

2024年の演目は「かぎやで(かじゃでぃ)風」です。「かぎやで(かじゃでぃ)風」は祝賀会や就任式などお祝いの場の座開きに踊る代表的な演目で、最も親しまれている古典舞踊の一つです。かじゃでぃ風は飾り扇子の使用など、琉球舞踊の基本の形や技法がふんだんに盛り込まれており、人生の喜びを祝うための舞踊として知られています。

修了生