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2026年9月18日
プラスチックと融合したサンゴ片を確認 サンゴ礁生態系への新たな懸念
沖縄の海岸でごみ調査を行っていた研究者らは、白いサンゴ礫(れき)の中に、小さく鮮やかな色の斑点が散在していることに気づきました。
研究室に持ち帰り、分光分析と顕微鏡観察を行ったところ、これらの斑点は、家庭で広く使われているプラスチック製品由来の高分子(ポリマー)が熱で溶け、死んだサンゴ片の骨格にある微細な孔へ浸透し、もはや切り離せないほど一体化していることが分かりました。
この度、学術誌『Marine Pollution Bulletin』に掲載された論文で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)と琉球大学の研究チームは、筆頭著者のIfenna Ilechukwu博士と責任著者のジェイムズ・D・ライマー教授が「プラスティコーラル(plasticoral)」と名付けた、新たなプラスチック汚染の形態を報告しました。プラスティグロメレート(プラスチックと貝殻などの天然物質が混ざり合って形成された「プラスチックの岩」)の一種であるプラスティコーラルは、気候変動をはじめとする人間活動によってすでに脅かされているサンゴ礁の生態系に、プラスチック汚染が長期的な影響を及ぼしていることを示しています。
海岸に打ち上げられたサンゴ礫は、再び海へ戻ることがあり、サンゴ礁生態系で重要な役割を果たしています。新たなサンゴはサンゴ礫を安定した定着基盤として利用します。また、不規則な形状を持つサンゴ礫は隙間や小さな空間を生み出し、稚魚やその他の小型海洋生物が強い潮流や捕食者から身を守るための隠れ場所となります。
プラスティコーラルの正確な発生源については、海岸でのたき火が有力候補の一つであるものの、さらなる研究が必要です。また、サンゴ礁生物に対する具体的な影響や毒性についても、今後詳しく調べていく必要があります。しかし、これまでの研究から、一般的なプラスチックから溶出する化学物質がサンゴの繁殖を妨げることや、プラスチック片がサンゴの病原体を運ぶほか、海洋の食物連鎖を通じてさまざまな生物へ取り込まれていくことが知られています。
プラスチックは、セメントと鉄鋼に次いで世界で3番目に多く生産されている素材です。しかし、セメントや鉄鋼が長い年月を経て劣化するのに対し、プラスチックは非常に分解されにくく、長期間にわたって残り続けます。そのため将来の地質学者は、1950年代以降の時代を、地層中に特徴的なプラスチック層が現れる時代として識別できる可能性があります。この時代は「プラスチセン(プラスチック時代 Plasticene)」と呼ばれています。
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