4Sワークショップを開催~懸賞論文に入選した20名の学生が参加~

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4S ワークショップに参加した学生たち
(OISTシーサイドハウス前にて)

去る3月14日~18日、沖縄科学技術研究基盤整備機構(OIST)は「4S (Sun, Sea, and Science Student) ワークショップ」を開催しました。このワークショップは、昨年12月~本年4月にかけて、科学者の道を志す大学生及び大学院生等を対象に募集した論文(英文科学エッセイ)の入選者を沖縄県恩納村のキャンパスに招いて行ったものです。全国から、優れた論文を提出した知的好奇心と創造性あふれる20名の学生が参加しました。  

参加した学生は、2012年9月に開学予定の沖縄科学技術大学院大学で行われる世界最高水準の研究について体感するとともに、最先端研究施設での模擬実験やOISTの研究者との科学談議等をとおして、世界レベルの研究者に必要なスキルや資質について学びました。また、このワークショップは、参加した学生にとって、沖縄の地で、科学者への第一歩を踏み出したいと願う意欲的な仲間とのネットワークづくりの機会ともなりました。

マレーシア出身で素粒子物理学を学ぶ東京大学3年生のLiew Seng Pei さんは、「今回のワークショップで様々なバックグランドの人たちと交流できたことが良かった。OISTの研究者がみなとても生き生きとしていた。」と感想を述べました。北海道大学で行動生態学を学んでいる4年生の福岡要さんも、「異分野の同世代の学生との交流が最も面白かった。」と語りました。また、首都大学東京4年生の松浦まり子さんは進化遺伝学が専門で、OISTに次世代シーケンサーが5台もあることに驚いていました。いずれの学生も博士課程に進学することを希望しており、日本にいながらにして英語による教育を受けられることが、沖縄科学技術大学院大学の大きな魅力と感じているようでした。

学生の皆さんには、懸賞論文のなかで、今日の科学技術分野における複雑な問題を解決するため、どのような学際的なアプローチが有効であるかについて、具体的な例を用いて論じてもらいました。そうした科学的関心に実際にどのように取り組めばよいか、OISTの研究者と共に1週間を過ごした4Sワークショップが、答えを見つけるきっかけになったことを願っています。

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蛍光顕微鏡を使って蛋白質の細胞内局在性を観察する方法を説明するG0細胞ユニットの武田研究員

   
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赤外線カメラシステムで生きたニューロン見せる細胞分子シナプシス機能ユニットの高木博士

   
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脳のスライド作成準備のデモンストレーションをする細胞分子シナプシス機能ユニットの江口博士

   
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染色されたショウジョウバエ幼生の成虫盤について説明する発生分化シグナルユニットのプライス博士

 

ショウジョウバエのサンプルに見入る学生たち

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マリンゲノミックスユニットの川島研究員

 

学生たちと談話する氷上博士(4月着任予定)

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ランチミーティングで学生たちと話をするオープンバイオロジーユニットの浅井博士

 

ランチミーティングにて学生たちと談笑する発生分化シグナル研究ユニットの長谷川博士(中央)

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学生とOIST短期準研究員クリス・ラインケ

 

プライス博士、学生たち、OISTスタッフ

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