世界にはばたけ!未来の脳科学者たち

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クラウス・シュティーフェル博士による「綿密なニューロン構造のモデリング」レクチャー風景

 6月13日(月)、OISTシーサイドハウスで沖縄計算神経科学コース(OCNC)2011が始まりました。計算脳科学ユニット代表研究者のエリック・デ・シュッター博士が中心となって開催されるこのコースでは、三週間にわたって単一の神経細胞、神経ネットワーク、神経細胞の機能などをテーマに、神経科学界の気鋭の専門家たちが講義を行うとともに、技術的テーマに関するチュートリアルを行います。毎年、OCNCには世界中から数多くの優秀な学生や若手研究者から応募があり、今年も特に優秀な29人(総応募者数の約17%)が選ばれました。多様な国籍、背景、研究対象の参加者が、さまざまな角度から、最先端の神経科学の知識を習得します。

 
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OCNCオーガナイザーのエリック・デ・シュッター博士

 「この数年でOCNCのコースは世界でも一流の神経科学を学ぶコースに成長しました。OISTがたくさんの素晴らしい職員、十分な研究資金に恵まれているからでしょう。」デ・シュッター博士は、OCNCの成功をこう語っています。神経科学分野の研究には、多種多様な学問分野での知識が大変重要になってきます。OCNCは、さまざまな分野の研究者が互いに学びあえる場を設けており、参加者はこの分野の最先端の研究内容についてより深く熟得することができます。

 米国ソーク研究所で脳神経障害について研究しているデイビッド・ピーターソンさんは、「OCNCの素晴らしい講師陣と、様々な分野の専門家に会えることを期待して参加しました。今後、OCNCで学んだ知識が私の研究をさらに進め、病気を治療する方法を発見する足掛かりになればと思っています。」と今回の意気込みを熱く語ってくれました。

  OCNCは6月30日まで開催されます。今後、参加者が自身の国に帰り、沖縄の地で学んだことをそれぞれの研究で活かし、これからの神経科学分野を引っ張っていくことを楽しみにしています。

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(我喜屋 久)

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広報・取材に関するお問い合わせ:media@oist.jp

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