取り組んでいる課題
心不全は、世界中で何百万人もの人々が罹患している、最も一般的かつ生命を脅かす慢性疾患の一つです。幹細胞を用いた治療法は、心不全に対する新たな治療手段として期待されており、ドナー心臓の不足や免疫抑制治療に伴う合併症といった心臓移植の主要な課題を克服できる可能性があります。しかし、幹細胞由来の心筋細胞を臨床応用するには、大きな課題が2つあります。1つ目は、得られる心筋細胞がしばしば十分な健康状態や成熟度を示さないこと、2つ目は、分化過程が通常遅く、数週間を要することです。私たちの目標は、ヒト幹細胞から成熟した心筋細胞を、世界で最も効率的かつ迅速に作製できる方法を開発することです。
(左図:OIST同定因子を用いた新規細胞プログラミングによる心筋再構築戦略)