2026年6月19日
OIST、「Solid State Systems for Quantum Information Processing(SQuIP)国際ワークショップ」を開催
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、2026年6月8日から12日にかけて、沖縄県恩納村のOISTキャンパスにおいて「Solid State Systems for Quantum Information Processing(SQuIP)国際ワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、量子工学・デザイン ユニットのウィリアム・マンロ教授、量子ダイナミクスユニットのデニス・コンスタンチノフ教授、ハイブリッド量子デバイスチームの久保結丸氏が主催し、OIST量子技術センター(OCQT)の支援を受けて実施されました。
本ワークショップには、13か国から約60名の研究者、大学関係者、研究機関および企業の代表者が参加しました。会議では、超伝導回路、半導体スピン量子ビット、欠陥中心を利用した量子システム、ハイブリッド量子デバイスなど、固体量子情報処理に関する幅広い研究テーマが取り上げられました。
プログラムでは、招待講演および一般講演に加え、ポスターセッションも実施されました。量子コヒーレンスとデコヒーレンス、量子材料およびデバイス工学、スケーラブルな量子アーキテクチャ、量子センシング、量子ネットワーク、さらに量子技術の新たな応用可能性など、多岐にわたる研究成果が紹介されました。
SQuIPは、異なる固体量子プラットフォームに取り組む研究者が研究成果を比較し、分野横断的に共通する技術課題について議論する貴重な機会となりました。また、こうした議論を通じて、今後の共同研究につながる可能性も生まれました。ポスターセッションや交流プログラム、非公式なディスカッションも活発に行われ、若手研究者からベテラン研究者まで、さまざまなキャリア段階の参加者が意見交換を行い、既存の協力関係を深めるとともに、新たな研究ネットワークを構築しました。
さらに、本ワークショップでは、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)※の一環としてSIP Industry Eventsも開催されました。これらのセッションでは、産学双方の関係者が集まり、量子技術の実用化や社会実装、日本における量子技術エコシステムの発展について意見交換を行いました。
SQuIPのような国際会議は、OISTおよびOCQTが国内外の研究者や研究コミュニティを結び付けるとともに、基礎研究と将来の技術応用との橋渡しを進める重要な役割を果たしています。
OISTおよびOCQTは、本ワークショップの実現にご協力いただいた講演者、発表者、参加者、支援機関ならびに運営スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
※内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」(管理法人:QST)。
ワークショップの詳細については、以下をご覧ください。
https://www.oist.jp/conference/squip