2026年7月8日
OIST Land neXusで「第1回 Integrative Microbial Science Community Annual Meeting」を開催
OIST Land neXusにおいて、2026年6月29日から7月1日にかけて、「第1回 Integrative Microbial Science (IMS) Community Annual Meeting」が開催されました。本会議は、微生物研究を軸に、多様な学問分野の研究者が集い、新たな学際研究コミュニティの形成と連携強化を目的として実施されました。
本会議の企画・運営を主導したのは、OISTのJ-PEAKS事業の一環である「ぶりぶしフェロー」として活動する、微生物生命体動態グループの横山 文秋氏です。会議には、OISTをはじめ、東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、信州大学、徳島大学、山口大学、JAMSTEC、産業技術総合研究所(AIST)など、日本各地の研究機関から研究者が参加し、分野横断的な議論が展開されました。
会議では、OIST Biological Complexity UnitのSimone Pigolotti教授による基調講演を皮切りに、微生物コミュニティの多階層的理解、細胞死の理論的アプローチ、微生物集団動態、マイクロバイオーム解析、多様なオミクス技術の活用など、微生物科学の幅広いテーマに関する発表が行われました。OISTの研究者に加え、国内の大学・研究機関から集まった研究者らが最新の研究成果を共有し、それぞれの専門分野の知見を持ち寄りながら、微生物研究の新たな可能性や今後の連携に向けた活発な議論を展開しました。
Integrative Microbial Science Communityは、物理学、化学、生物学、生態学、工学など異なる専門分野を横断しながら、微生物科学の新たな研究領域を切り拓くことを目指しています。
本会議を企画・運営した、OISTのJ-PEAKS事業「ぶりぶしフェロー」の横山氏は、微生物研究が生物学の枠を超え、多様な学問分野との連携によって発展していく可能性について次のように語りました。
「比較的単純な細胞構造を持ちながら様々な環境に適応している微生物を、様々な視点から多角的に理解したいと思っています。分子、細胞、集団、地球規模にわたるマルチスケールな解析によって微生物が地球環境や私たち人間に与える影響についても理解を深められることを願っています。このような多角的なスケール横断研究のためには異なる分野の研究者による学際的な共同研究が必要であり、異なる分野の研究者が一カ所に集まって議論することが重要です。学際的共同研究の種を生み出す場として IMS が貢献できればと思っています。・・・とは言いつつも、異なる視点の研究の話を聞くことが単純に面白いという思いもあります。世の中には様々な科学がありできるだけ全部知りたいといった感じです。IMS はまだ始まったばかりですが、さらに多くの研究者に参加していただき、微生物科学のネットワークを広げていきたいです。我々の年会は英語で行なっており、日本語話者だけでなく、日本で研究している多くの研究者に情報交換および連携の機会を提供したいと考えています。「Science knows no borders.」で様々な分野の研究を楽しんでいきます。」
本会議は、J-PEAKS事業の一環として研究コミュニティ形成を促進する取り組みの一例であり、OIST Land neXusを活用した新たな学際的ネットワーク形成の機会となりました。Integrative Microbial Science Communityにとって初めての年次会合となった本会議は、今後の共同研究や研究者ネットワークの発展に向けた重要な一歩となりました。
研究ユニット