Proof of Concept (POC) プログラム

 

Proof of Concept(POC)プログラムは、研究室で生まれた発見とその実用化・商業化との間にあるギャップを埋めることを目的とした、OIST研究者向けの競争的研究資金プログラムです。

OISTは、世界トップレベルの基礎科学研究を推進する研究機関です。POCプログラムは、こうしたOIST独自の研究環境に合わせて設計されており、イノベーションの創出と技術移転を促進することで、OISTの発明や研究成果を社会に貢献する新たな製品やサービスへと発展させることを目指しています。沖縄や世界にインパクトをもたらすことを目指し、技術、あるいは技術につながるアイデアを持つOISTの研究者からの応募を受け付けています。

poc ion trap team

これまでに90件を超えるプロジェクトを支援してきました。対象となるプロジェクトはOISTの研究と同様に多岐にわたり、初期段階の応用研究から、スタートアップの設立や企業へのライセンスを見据えた高度なプロトタイプ開発まで、幅広い技術開発を支援しています。

POC Program resources

プログラムによる支援

プロジェクト実施のための期間限定の研究資金 
POCプログラムでは、プロジェクトに直接関連する経費として、人件費、小型研究機器の購入費、研究用消耗品費、委託研究費などに使用できる資金を提供します。

プロジェクトに寄り添った支援
POCプログラムのスタッフが、プロジェクト期間を通して、計画策定、プロジェクト運営、課題解決など、参加者を包括的に支援します。

知的財産マネジメント
OIST Innovationの専門スタッフが、新たな知的財産の発掘、発明の保護、産業界への技術紹介などを支援します。

スキルアップの機会
参加者は、研究成果の社会実装に向けて、OISTが提供する起業家育成プログラムなどを活用することができます。

メンタリング
プロジェクトチームは、豊富な経験を持つメンターから、目標達成に向けた助言やサポートを受けることができます。

コミュニティ形成
OIST Innovation Societyでは、コミュニティの交流を促進するため、セミナー、ピッチコンテスト、ネットワーキング、交流イベントなど、さまざまなイベントや活動を定期的に開催しています。

プログラム概要

POCプログラムは、技術開発および知的財産保護の段階に応じた3つのフェーズからなる学内研究資金プログラムと、起業家精神を持つ研究者を対象としたフェローシップで構成されています。

POC funding phases

研究資金フェーズ : シードフェーズ、フェーズ I、フェーズ II 

  • シードフェーズ - 技術イノベーション 
    新たな知的財産の創出につながる可能性のある応用研究プロジェクトを支援します。このフェーズでは、技術としての実現可能性を検証し、さらなる開発に向けた基盤を構築するため、分析や実験を行います。 支援期間:最長12か月

  • フェーズ I - 技術検証
    技術の商業的な実現可能性を検証するプロジェクトを支援します。このフェーズでは、すでに知的財産として保護されている技術について検証を進める、または初期プロトタイプを開発します。 支援期間:最長12か月

  • フェーズ II - 技術実証
    研究室レベルで検証済みの技術をさらに発展させるプロジェクトを支援します。このフェーズでは、潜在的な市場を探索するとともに、具体的な商業用途を見据えた技術開発を進めます。最終的には、企業へのライセンス、スタートアップ設立の基盤、またはさらなる技術開発に向けた民間資金の獲得につながる段階まで技術を発展させることを目指します。 支援期間:最長24か月

応募資格: OISTの教員、ユニット教員の支援を受ける研究者・技術員、または教員担当学監の事前承認を得たサイエンステクノロジーグループのメンバーが応募できます。

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起業家を目指す研究者のためのフェローシップ

  • テクノロジーパイオニアフェローシップ
    (TPF:Technology Pioneer Fellowship)


    TPFは、起業家精神を持つ研究者を対象に、OISTの技術を製品やサービスへと発展させることを目的としたフェローシップです。応募時点で、対象となる技術の基本原理が確立されていることが求められます。プロジェクト終了時には、MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)の開発を目指します。
    支援期間:最長24か月

応募資格: OISTのポストドクトラルスカラー、スタッフサイエンティスト、博士号取得者、技術員が、個人または2名のチームで応募できます。応募にあたっては、プロジェクト期間中、デスクスペース、研究スペース、および必要な研究機器へのアクセスを提供できるOISTの教員から支援を受ける必要があります。

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ガイドライン・応募方法

詳細は学内向けページをご覧ください。(ログインが必要です)

OIST研究者の声

「OISTには、技術移転を専門とする素晴らしいチームがあります。」

     エイミー・シェン
  プロボスト・
教授・副理事長、マイクロ・バイオ・ナノ流体ユニット

 

「POCプログラムの魅力は、技術開発に関心のある研究者が、実社会での応用に密接につながる研究に取り組めることです。」

     トム・フロース
  准教授、身体性認知科学ユニット

 

「プロジェクトを進める中で、POCプログラムによる直接的な支援に加え、事業開発と技術移転の各セクションからも、交渉やパートナーとの協議、知的財産に関する助言、プロジェクト管理など、多くの支援を受けました。」

    佐瀨 英俊 
  教授、植物エピジェネティクスユニット

 

「スキルアップの機会は非常に有益でした。また、実践的なプロジェクトマネジメント支援を受けたことで、自分の研究開発に集中することができました。」

    デイヴィッド・シンプソン
  テクノロジーパイオニアフェロー(第1期)