私たちの役割
OISTでは、すべてのメンバーが、健全で包摂的な環境づくりの責任を共有しています。これは制度や方針にとどまらず、日々の人との関わりの中にも表れます。
ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)チームは、OISTコミュニティを支援するために、能力開発の担い手、コーチ、そして大学全体をつなぐ存在として活動し、また、平等で支え合い、誰もがあたたかく歓迎される文化づくりを推進しています。
OISTでは、すべてのメンバーが、健全で包摂的な環境づくりの責任を共有しています。これは制度や方針にとどまらず、日々の人との関わりの中にも表れます。
ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)チームは、OISTコミュニティを支援するために、能力開発の担い手、コーチ、そして大学全体をつなぐ存在として活動し、また、平等で支え合い、誰もがあたたかく歓迎される文化づくりを推進しています。
研修やワークショップを通じて、インクルーシブ・エクセレンスを日々の業務に取り入れる方法を学べる機会を提供します。
包摂性・アクセス・公平性を促進するための仕組みや制度を整備します。
日本の大学・研究機関が直面している構造的な公平性の課題に取り組むため、外部機関との連携を進めます。
沖縄のOIST関係者や地域コミュニティと連携し、OISTが沖縄に深く根ざした存在となるよう取り組んでいます。
学内の各チームが、それぞれの業務に関連したDEIの目標と計画を策定するための支援を行います。
より公平で包摂的な環境を実現するために必要なツールや考え方を身につけられるよう、継続的にコーチングを行います。
組織における文化やエンゲージメントの課題に対して、持続可能な解決策を一緒に検討します。
多様な視点やデータをもとに、取り組みの効果測定および共有を行います。
OISTメンバーが互いの違いを超えてつながりを築けるような機会づくりを支援しています。
共通の目的に向かって取り組むグループ間のサイロをなくし、連携を促進します。
草の根的な取り組みを制度的な変革につなげます。
歴史的に軽視されてきたグループが連携し、ネットワークを築けるよう支援します。
DEI スペシャリスト
Mario Reddy は2025年2月にOISTのDEIチームに加わりました。オーストリア、ウィーンでソーシャルワーカーとして培った貴重な経験を持っています。
もともとは建設技術者として、道路や橋の建設に携わっていましたが、公務員として勤務しているうちに「人と関わる仕事」により大きなやりがいを感じたことから、ソーシャルワークの学位取得の道へ進みました。その中で社会のさまざまな不平等に直面し、ジェンダーやアイデンティティといった事柄に関心を持ったことから、ウィーン大学でジェンダー学を専攻しました。
過去5年間、Marioは精神的な困難を抱える人々の支援に従事してきました。最初は入居型施設で、精神疾患のある方々の自立支援を行い、その後はアルコールや薬物依存(ヘロイン・コカインなど)に苦しむ方々の支援に1年半携わりました。
そのような仕事に意義を覚えつつも、Marioは自分ができることの限界を感じていました。そこで彼は、人の心理をより深く理解し、より効果的な支援を行いたいという思いから心理療法士の資格取得を目指しました。オーストリアでは心理療法士の養成課程が2段階に分かれていますが、彼は沖縄にやって来る前にその前半部分を修了しています。現在は、カール・ロジャーズの人間中心アプローチに基づく心理療法に特に関心を持ち、専門性を深めたいと考えています。
「人は自分の人生の専門家であり、自己理解と成長に必要な力を内に備えている」というロジャーズの哲学にMarioは深く共感しており、安全で支援的な環境があれば、人は自分らしさを育み、自分のニーズを表現し、自律した人生を歩むことができると信じています。彼は、キャリアを通じて、傾聴と共感、そして人が自分自身を受け入れられる空間づくりを大切にしてきました。
OISTにおいて、その経験と知識を活かし、より包摂的で思いやりのある環境づくりに貢献することを楽しみにしています。さまざまな背景の人と関わることが好きで、沖縄でのアウトドア(特にボルダリングや長距離のハイキング)も楽しんでいます。おすすめのトレイルがあれば、ぜひ教えてください!
DEI プログラムディレクター
Kristinは、米国ナバホ・ネイションにある先住民居住区の高校で英語を教えた後、10年以上にわたり、米国南西部における先住民族のリーダーシップ開発と教育に携わってきました。民間企業での人事ディレクター、アフリカのナミビア農村部での科学技術リテラシー教育、国際教育NPOでのプログラム支援、グローバルリーダーシップネットワークの運営、並びに高い成果を上げるチーム向けのリーダーシップ研修の提供など、多様な経験を持っています。
大学入学審査の米国内担当チームでは、「価値観に基づいた人材選考」に関する革新的な取り組みを主導し、3,400名の合格者の中で過去最も多様性に富んだメンバー構成を実現しました。
少数派の候補者に配慮した包摂的な選考戦略や、多様なバックグラウンドを持つ参加者向けの専門能力開発研修も数多く実施。教育・非営利・行政・法律・テクノロジー分野など、Fortune100企業を含む幅広い組織に対し、公平で包摂的な職場づくりの支援してきました。
また、複雑な職場の人間関係の乗り越え方、信頼関係の構築、価値観に基づくリーダーシップ、違いを越えたコミュニケーション、公平な意思決定、チーム文化の醸成といったテーマを探求するワークショップを企画・運営してきました。
Kristinはテキサス大学オースティン校で英文学の学士号、ハーバード大学教育大学院で国際教育政策の修士号を取得しています。また国際コーチング連盟認定アソシエイトコーチ、ICF認定プロフェッショナル・ダイバーシティコーチの資格も持っています。働く人々が自分の価値観を明確にし、意義ある影響をもたらす効果的なリーダーになれるよう支援を行うことに情熱を注いでいます。
仕事と家庭生活の合間には、写真撮影やクリエイティブ・ノンフィクションの執筆を楽しんでいます。彼女は人々が人生の大きな転換期に自分にとって大切なことを見つける手助けをするのが大好きです。エレベーターや空港の待ち時間でも、その気になれば人生のコーチングをしてしまうかもしれません。
方針・慣習・制度・コミュニケーションに関する公平性・包摂性の視点からの助言
多様なステークホルダーが関わる複雑な状況に対する積極的な傾聴とアドバイス
難しい場面や力関係の中での対応支援
DEIに関するトピックの紹介
コミュニケーションや対立、透明性、働き方、時間管理などの違いを理解する実践的なフレームワーク
公平な意思決定のためのリーダーシップ研修
健全で生産的な文化づくりを促進するグループワークショップ
対立を可視化し、前向きに向き合うためのワークショップ