ポリシー

インクルーシブ・ポリシーは、公平で公正な環境を実現するために欠かせない要素です。OISTでは、すべてのメンバーが尊厳をもって十分に参加できる健全な大学コミュニティを育むため、さまざまなポリシーや取り組みを実施しています。よりインクルーシブな環境づくりを目的としたOISTの主な制度・方針をご紹介します。

日本政府の方針に基づくOISTのアクションプランについては、こちらをご覧ください。

 

互いに尊重しあう職場の実現に向けた基本方針

本学は、互いに尊重しあうコミュニケーションによって仕事上の関係が築かれ、教育、研究、そして生産性を高める活動が促進される職場環境の提供に努めることを約束します。その実現には、次の価値観が共有される職場であることが必要です。

  1. 本学に所属するすべての人は、例外なく、本学のミッションの達成に大きな貢献をすることができる存在です。
  2. 本学のミッションは、すべての職種のすべての職員が、互いの価値を認め合い、互いに尊重しあう環境のなかで初めて達成することができます。職員間のコミュニケーションは、常に失礼のないようにしなければなりません。これは、大きな困難に直面した状況や緊急時においても同じです。
  3. 本学では職員の多様性が讃えられます。職員は、ジェンダー、性自認、性表現、年齢、性的指向、心身の障害、健康状態、人種、民族、先祖、文化、出身国、宗教、結婚歴の違いに対しても常に寛容で、そうした違いを尊重しなければなりません。心身に障害を持つ職員に対しては、特に配慮が必要です。
  4. 管理職や指導的立場にある人など、権限を持つ職にある人は、皆が仕事で力を発揮できるよう指揮をとる責任を果たしながらも、これらの価値観を共有する上でのロール・モデルとして、率先して取り組まなければなりません。
  5. これと同じように、職員は、それぞれの肩書きにかかわらず、困ったことがあれば、問題提起をし、ディスカッションを行うことが奨励されます。このような行為によって、本学の他の職員から批判的な対応や罰則的な扱いを受けることはなく、そうしたことを恐れる必要はありません。
  6. 相互の理解を促進し、不必要な対立を生まないためには、英語を母国語とする人も、そうではない人も、互いに配慮しあうことが期待されます。そして、議論に参加したり、質問をしたりすることが難しくなるような「言葉の壁」を作らないことが大切です。
  7. 職員の声に対して、本学は職場環境の改善と生産性の向上を目指し、適切な対策をとります。
  8. 学生と教員(又は学生の学業監督に携わる者)、上司と部下、あるいは外部の業者や関係者との親密な関係は、ハラスメントや利益相反を引き起こす可能性があり、就労・就学環境に悪影響を及ぼす恐れがあるため、避けるべきです。その様な関係が存在する場合は上長及び副学長(人事担当)に報告しなければならず、必要に応じてハラスメントや利益相反を防止するための処置が取られます。そのような報告は秘密厳守で取り扱われます。
  9. 尊重の念を欠くコミュニケーション、差別、ハラスメント、いじめ、性暴力の行為者については、行為の様態や悪質性、結果の重大性により、職員の懲戒等に関する規程に基づき厳正に対処します。

沖縄科学技術大学院大学 ジェンダー行動規範

本学の定めるジェンダー行動規範の基本原則は、全ての教員、職員、学生の性自認や性表現を保証し、その平等の権利を保障します。本学に属する全ての人が、その可能性を最大限に引き出すために評価され、 尊重され、発展の機会を与えられるべきです。本学は全ての人の真の平等を促進し、実施することを支援します。ジェンダー行動規範は本学で学び働く全ての人に適用され、以下の 5 つの原則を含みます。

1. 本学は、学業上・職業上の目標を追求する全ての人に平等な機会を提供することを約束します。

2. 全ての性自認、性表現の利益は全てのレベル及び全ての機能において最適に奉仕されるべきです。

3. 尊厳、誠実さ、自己認識、そして全ての表現は尊重されなければなりません。性的嫌がらせ、性差別的行為及び性差別的言語は人間の尊厳の侵害です。

4. 書き言葉と話し言葉は、正確さを保ちながら、全ての性自認と性表現について平等に扱うべきです。

5. 本学は教員、職員及び学生が業務や勉強を個々の家族の約束と組み合わせ、多様な労働力の中でさまざまなニーズに対応できるよう努める柔軟な職務慣行及び雇用の取り決めを支援します。

育児休業・介護休業

本学は「育児・介護休業法(平成3年法律第76号)」をはじめとする関連法規を遵守し、職員が家庭生活と仕事の両立を図れるよう支援しています。

職員向け

大学院生向け

OIST「ストップ・ザ・クロック」ポリシー

教員およびサイエンス&テクノロジーグループ(STG)のメンバーは、出産・養子縁組・育児に伴う責任に対応するため、契約期間の延長や評価時期の延期を申請することができます。

 

リモートワーク

OISTでは、働きやすい環境づくりの一環として、試用期間を終えた常勤職員の皆さんが、1か月につき最大10日までリモートワークを利用できます。
ライフスタイルや業務内容に合わせて、柔軟な働き方をサポートしています。

 

フレックスタイム制度

ワークライフバランスの実現および時間外労働の削減を目的として、裁量労働制対象外の職員に対し、月単位の所定労働時間およびコアタイムを設けた日単位のフレックスタイム制度を導入しています。詳細については、人事ウェブサイト(ログインが必要)をご確認ください。