OIST、J-PEAKS関係者を迎え研究・教育・国際連携の取り組みを紹介

12月4日、OISTは文部科学省J-PEAKS事業の関係者を対象に、研究・教育・イノベーション、そしてさまざまな連携の取り組みを紹介するサイトビジットを開催しました。本訪問は、J-PEAKS採択によって可能となった国内連携の拡大や、OISTの独自性と課題への対応方針を共有する重要な機会となりました。

12月4日、OISTは文部科学省J-PEAKS事業の関係者を対象に、研究・教育・イノベーション、そしてさまざまな連携の取り組みを紹介するサイトビジットを開催しました。本訪問は、J-PEAKS採択によって可能となった国内連携の拡大や、OISTの独自性と課題への対応方針を共有する重要な機会となりました

第1部では、OISTの協働とイノベーションに関する戦略的ビジョンを紹介しました。カリン・マルキデス学長は、OISTの強みである「最先端の科学」「国際性」「学際性」を強調し、規模や分野、言語、文化、国内連携の限界といった課題を、どのように「One OIST」と「J-PEAKS neXusビジョン」に昇華させているかを紹介しました。

続いて、プロボストであるエイミー・シェンが、このビジョンを実現するためのロードマップを示し、国内外の主要機関とのパートナーシップ強化、コアファシリティの高度化、客員プログラムの拡充、教育・若手研究者支援などの取り組みを報告しました。

協働の具体例として、慶應義塾大学の長谷耕二教授(研究連携推進本部長・J-PEAKSリエゾン)と琉球大学の竹村明洋教授(COI-NEXTプロジェクトリーダー)が、それぞれの連携事例を紹介しました。

さらに、OIST技術開発イノベーション担当准副学長のローレン・ハが、沖縄振興と地域連携の視点から、OISTのイノベーション戦略と将来の役割について説明しました。

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第2部では、研究者の生活支援を担うUniversity Community Service、世界最先端のクライオ電子顕微鏡を含むコアファシリティとクリーンルーム、世界的な研究・教育ネットワークを強化する客員プログラムを視察いただきました。

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さらに、産学官金連携によるイノベーションとスタートアップエコシステム、若手研究者の国際循環を支えるキャリア・ディベロップメント・プログラム、沖縄貢献の要となる水産分野での産学官連携についてポスターセッションを行いました。

懇談会では、国⽴研究開発法⼈⽇本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センターのセンター⻑であり、J-PEAKS伴走チーム主席サポーターの濱口道成先生より次のコメントをいただきました:
「OISTは素晴らしいと聞いていましたが、ここまでとは思いませんでした。国際的な学術連携や教育の革新的な取り組み、そして基礎研究に特化した比較的小規模な大学が、すでにこれほど多くのスタートアップを生み出していることに驚きました。」

今回の訪問は、OISTの革新性とJ-PEAKSを通じた協働の可能性を改めて示す機会となりました。OISTは、国内外のパートナーと共に、研究・教育・イノベーションの未来を切り拓いていきます。

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