KEIO TECHNO-MALL 2025 & OIST–Keio Showcase Talk Series 8 視察レポート

研究交流と産学連携の機会を広げる2日間

J-PEAKSは、地域の中核大学や特定分野に強みを持つ研究機関が連携し、国際展開や社会実装を加速することで研究力強化を図る事業です。慶應義塾大学とOISTは連携大学として密に協力しており、1212日に東京国際フォーラムで開催された『KEIO TECHNO-MALL 2025』と、翌13日、慶應義塾大学矢上キャンパスで開催された『OIST-Keio Showcase Talk Series 8』を通じて、産学連携と学術連携の両面でその強みを示しました。この連続イベントは、両機関の協力関係を象徴する取り組みとなりました。

1日目】KEIO TECHNO-MALL 2025

KEIO TECHNO-MALLは、慶應義塾大学理工学部・理工学研究科の研究成果を発信し、産官学連携や技術移転を促進する交流イベントです。多様な研究シーズが紹介されるとともに、KGRICRIKYIR など主要イノベーション拠点のプロモーションも行われました。BIO2Qの取り組みや医学系スタートアップの紹介などもあり、慶應が持つ 研究の社会実装力の強さを実感する場となりました。

OIST-KEIO event1

OISTはJ-PEAKS連携機関として特別に出展し、特許を有する研究シーズ、メドテック関連の成果、量子コンピュータ系スピンオフ企業などを紹介しました。多くの来場者と意見交換し、いくつかの 産学連携の種を見つけることができました。

【2日目】OIST–Keio Showcase Talk Series 8 "Science Meets Society: Twist, Flow, and Instability"

2日目は、両機関の強み分野である 流体工学(Fluidics) をテーマとしたショーケースが開催されました。
冒頭では、慶應義塾大学イノベーション推進本部統括本部長斎木敏治常任理事より、「両学ともに強い本分野において、本日のショーケースが具体的な共同研究につながることを期待している」とのメッセージがあり、協働への強い意欲が示されました。
セッションでは、構造・流体設計、マルチフェーズ流、地球流体力学など幅広いテーマが発表され、活発な議論が交わされました。

OIST-KEIO event2

続いて若手研究者によるポスターセッションが、文科省の施設整備事業で整備された YIR(Yagami Innovation Laboratory) にて実施されました。新しい研究空間の中で、多くの研究者が熱心に議論を行い、YIRがすでに 研究交流のハブとして機能し始めている様子が伺えました。

OIST-KEIO event3

【総括】

2日間を通じて、慶應大の研究・イノベーション基盤の強さ、OISTのシーズ発信、そして両機関の研究者間の活発な交流を確認することができました。
今回得られたつながりをいかし、今後さらに J-PEAKSネットワーク内での共同研究・連携の可能性を広げていきたいと思います。

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