『ポケモンGO』からサンゴ礁魚類まで

自然界の疑問に答えるために定量的手法を用いるダン・ウォーレン博士に、自身の「趣味」とも言える数多くの研究プロジェクトについてお話を伺いました。OISTポッドキャストの最新エピソードです。

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OISTポッドキャストの最新エピソードでは、サイエンスコミュニケーターのルシー・ディッキーが、ダン・ウォーレン博士に、定量生物学者としてのキャリアとこれまでに取り組んできた興味深い研究についてお話を伺いました。

ウォーレン博士のキャリアは、OISTに在籍する他の科学者とはちょっと変わった軌跡をたどっています。博士は、アメリカのちょうど中心に位置するオクラホマ州で育ちました。「残酷」といった評価を受ける、ドキュメンタリー映画『タイガー・キング』の舞台として悪名高い施設の近くと言ったらわかりやすいでしょうか。信仰深い家族の影響で、ウォーレン博士は「自然界の多様性は進化論では説明できない」と考えるようになりました。15歳で学校を中退し、ミュージシャンとしての道を選択しましたが、20代半ばでオクラホマ大学の社会人向け大学プログラムに入学し、生物学を専攻しました。

「自然淘汰の進化論に魅了されてから、動物が何をしているのか、なぜそうしているのかなどを、この理論に基づいて理解するようになりました。そこから発展して、シミュレーションや分析ツールの開発など、計算生物学にも興味を持つようになりました」。

現在、ウォーレン博士は、生物多様性・複雑性研究ユニットのスタッフサイエンティストとして、集団生物学の定量的手法を用いて非常に幅広い研究を行っていますが、その他にもさまざまな研究を行っています。「行動学や海水魚の脳の進化など、ちょっとした研究を数え切れないほど行っています」と博士は述べています。

Methods in Ecology and Evolution誌に掲載されたウォーレン博士の最新の研究論文では、「ポケモンGO」に登場するあるポケモンを対象にした研究で、種の分布モデルが本質的に偏っていることを明らかにしました。本論文についての詳細はこちらをご覧ください。

ポッドキャスティング収録スタジオのすぐ外でポケモンを探すスタッフサイエンティストのダン・ウォーレン博士とサイエンスコミュニケーターのルシー・ディッキー。

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