安倍首相がOISTを訪問

2013年2月2日、安倍晋三内閣総理大臣が恩納村のOISTキャンパスを視察され、大学院大学の進捗を確認されました。

 2013年2月2日、安倍晋三内閣総理大臣が恩納村のOISTキャンパスを視察され、大学院大学の進捗を確認されました。OISTのジョナサン・ドーファン学長、ロバート・バックマンプロボースト、有馬朗人理事会副議長が、安倍首相、同行の山本一太内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)、世耕弘成内閣官房副長官及び島尻安伊子内閣府大臣政務官をお迎えしました。安倍首相の来県は、2012年12月26日の第2次安倍内閣発足後、初めてとなります。

 ドーファン学長によるOISTの概要説明に続き、安倍首相は学生6名と懇談され、学生たちは沖縄で充実した学生生活を送っていることなどを安倍首相に伝えました。イギリス出身のウィリアム・パウェルさんは、「OISTでの勉学・研究の他に、日本語や日本の文化についても楽しく学んでいます。」と話しました。安倍首相は、「OISTが今後も発展し、将来OISTの卒業生のなかからノーベル賞受賞者が誕生することを期待しています。」と述べ、学生たちを激励しました。そして、ドーファン学長と学生たちより話を聞かれた安倍首相からは、OISTに対するご支援のお言葉を頂きました。

 続いて、安倍首相、山本大臣、世耕内閣官房副長官、島尻政務官の御一行は第2研究棟を視察され、ムックレス・ソーワン准教授が率いるナノ粒子技術研究ユニットに立ち寄られました。ソーワン准教授は、最先端の研究機器を用いて個々の原子や分子を操作し、医療や環境、エネルギーなど、幅広い分野への応用を目指して研究を行っていることを首相に説明しました。

 第2研究棟とセンター棟をつなぐスカイウォーク(連絡通路)では、ドーファン学長が第3研究棟の建設予定地について説明しました。ドーファン学長は、第3研究棟は本学の発展に欠かせない要素であると安倍首相に伝えました。

 続いて、御一行は、センターコートを抜け、第1研究棟に入り、佐藤矩行教授率いるマリンゲノミックスユニットを視察されました。佐藤教授は、同研究チームが世界で初めてサンゴの全ゲノムの解読に成功し、本研究成果がサンゴの白化現象のメカニズムを解明する手がかりとなることを説明しました。また、サンゴと共生する褐虫藻のゲノム解読についても現在研究を進めていることや、沖縄県が進める沿岸開発におけるサンゴの保護に同ユニットの研究成果を役立てたいと話しました。また、同教授は「沖縄はサンゴの研究にふさわしい場所です。」と強調しました。

 最後に、OISTが御来賓の方々にお願いしているご芳名帳に安倍首相のご署名を頂きました。また、ドーファン学長とバックマン プロボーストより、日本の科学技術政策における首相のご理解とご支援に感謝を込めて、フレームに収められたOISTの写真が首相に贈呈されました。

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