久保 結丸
久保結丸は、OISTのハイブリッド量子デバイスチームを率い、宝石結晶中のスピンを利用したマイクロ波量子情報技術に関するハードウェアデバイス工学および物理の研究を推進しています。また、この分野に関する研究プロジェクトやワークショップの企画・運営にも取り組んでいます。主な研究テーマは以下のとおりです。
- ダイヤモンド中のスピンを用いた量子トランスデューサー
- メーザーによる超低雑音マイクロ波増幅
久保は2004年3月に筑波大学を卒業しました。卒業研究では、門脇和男教授の研究室において、銅酸化物超伝導体(ビスマス系化合物 Bi₂Sr₂CaCu₂O₈)の結晶成長に取り組みました。修士課程では、BSCCOのマイクロメートルサイズの固有ジョセフソン接合スタックにおける渦糸ダイナミクスを研究しました。
博士課程では物質・材料研究機構(NIMS)の高野義彦博士の研究グループに移り、銅酸化物超伝導体のジョセフソン接合における巨視的量子トンネル効果(MQT)の実験研究に取り組みました。La₂₋ₓSrₓCuO₄(LSCO)の固有ジョセフソン接合デバイスにおいてMQTと位相拡散を初めて観測し、その成果により2009年3月に博士号を取得しました。
博士号取得後、筑波大学の学際材料科学研究センター(TIMS)において大塚洋一教授の研究室に短期間在籍したのち、2009年6月にフランスのCEAサクレー研究所Quantronicsグループで研究を開始しました。サクレーでは、超伝導回路とダイヤモンドやシリコン中の不純物スピンを組み合わせたハイブリッド量子デバイスの研究に従事しました。
約6年半にわたるフランスでの研究生活の後、2015年末に母の故郷である沖縄に戻り、OISTの量子ダイナミクスユニットに着任しました。2021年5月からはOISTのサイエンステクノロジーグループにおいて独立したPI(主幹研究員)としてハイブリッド量子デバイスチームを立ち上げ、宝石結晶中のスピンを用いたハイブリッド量子デバイスの研究を推進しています。
YuiさんがImpact誌で特集されました!