セロトニン神経活動を抑制した結果

2012-07-30
セロトニン神経活動を抑制した結果

 本実験では、まず5匹のラットに直径1.5mのオープンフィールドに設置されたエサ場と水場を交互に訪れることで報酬を獲得できる課題を学習させました。エサ場と水場にはそれぞれ小窓が付いていて、ラットがその小窓に鼻先を入れる(ノーズポーク)ことによってエサ場では一粒の小さなエサが、水場では水を出すチューブが数秒間提示されます。報酬の与え方として、ノーズポークを2秒間続けると報酬が提示される条件(短期遅延報酬条件)と7~11秒間続けないと報酬が獲得できない条件(長期遅延報酬条件)の二つを用意しました。そして学習完了後、大脳や小脳の広い範囲にセロトニンを放出する神経細胞が集まる背側縫線核に微少透析プローブを埋め込み、薬剤を一時的に脳内に投与できる状態にしました。実験ではセロトニン神経活動を抑制する作用のある薬剤(8-OH-DPAT)を、プローブを介して脳内に局所投与しました。背側縫線核にこの薬剤を投与すると実際にセロトニン神経活動が抑制されることは、セロトニン神経の投射先の一つである前頭前野のセロトニン濃度が投与前の半分以下になることが確認されました。

画像はどなたでもご自由にご使用いただけます。ご使用の際は、必ず画像/動画データの提供元がOIST(または、沖縄科学技術大学院大学)であることを明記してください。 クリエイティブ・コモンズ 表示 2.0 ライセンスの下に提供されています。

高解像度イメージをダウンロード