【開催報告】10年後の理想の漁業と海の環境とは?

沖縄の漁業関係者、沖縄県庁職員、学術専門家が持続可能な漁業について議論を深めるために集まりました

9月11日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて、沖縄の漁業の未来に焦点を当てたイベントが開催されました。
本イベントは、沖縄県内の漁業代表者、沖縄県庁の職員、学術機関および漁業関連産業など、多様な関係者が地域の漁業の未来に関する対話と協力の可能性を探るために一同に会する機会であり、本学にとって初の試みとなりました。

COI-NEXT

「沿岸漁業者の気候変動に対する認識および漁業産業と漁業者の将来の幸福感への影響」をテーマに本拠点で研究を行う、ジャミラ・ロドリゲス博士と影山舜技術員が主催しました。漁業者の気候変動に対する意識、沖縄の漁業の未来への見解、そして幸福感について調査するため、主催者は県内の漁業者を対象にアンケートを実施し、33漁業協同組合から511件の回答を収集しました。

イベント当日は、調査結果の発表に加え、参加者は異なる立場からの視点に分かれてグループディスカッションを行い、持続可能な漁業を実現するために必要なイノベーションや対策について意見を交わしました。また、ポスター展示を行い、漁業者の環境保全活動も紹介しました。

イベントのモデレーターの協力のもと、ロドリゲス博士とそのチームは、本イベントを通じ、参加者の意見を集めることができました。
本イベントの成果は沖縄県庁への報告書としてまとめられる予定であり、またこのネットワークを今後も継続し、協力関係の拡大・発展を目指しています。さらに、調査データのさらなる分析を進め、学術論文としての発表も目指しています。

COI-NEXT

▲主催者のジャミラ・ロドリゲス博士と影山舜技術員

COI-NEXT

▲グループワークの様子

COI-NEXT

▲漁業者の環境保全活動を紹介するポスター

 

 

シェア: