2021-05-28

STEMにおけるジェンダー多様性

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科学、技術、工学、数学(STEM)の分野では、世界的に見てもジェンダー多様性が乏しく、女性研究者の割合は全体の30%にも及びません。しかし日本では、この割合がさらに低く、20%以下に留まっています。OISTポッドキャストの最新エピソードでは、サイエンスコミュニケーターのルシー・ディッキーがこの問題を取り上げ、OISTの4人の女性研究者に話を聞きました。以下のメンバーが語っています。

  • エネルギー材料と表面科学ユニットの所属で博士論文を提出したばかりのアフシャン・ジャムシェイドさん

  • ゲノム・遺伝子制御システム科学ユニット技術員の増永あきさん

  • 神経活動リズムと運動遂行ユニットのポストドクトラルスカラーであるボグナ・イグナトフスカ・ヤンコフスカ博士

  • マイクロ・バイオ・ナノ流体ユニットを率いるエイミー・シェン教授

STEM分野で働く女性が直面する課題と、それぞれが望む変化について議論する(左から順に)司会者ルシー・ディッキー、アフシャン・ジャムシェイドさん、ボグナ・イグナトフスカ・ヤンコフスカ博士、増永あきさん、エイミー・シェン教授

イグナトフスカ・ヤンコフスカ博士は、STEM分野において多様性を持つことの利点について尋ねられたとき、次のように答えました。「みんながそれぞれ異なる問題を抱えていますが、特定の集団の比率が過剰に大きくなると、彼らは異なる集団が抱える問題に気が付きません。」

これに加えてあきさんは、背景や経験が異なる人たちは、考え方や抱えている問題も異なると語りました。「さまざまな背景を持つ人たちと共に働くことで、さまざまな考え方に触れることができ、脳を柔軟に保つことができます。これは特に科学の分野では重要なことだと私は思います。なぜなら、私たちは常に新しいことを発見しているので、柔軟性がなければ学ぶことができなくなるからです。」

シェン教授は、OISTにおいて民族、性別、背景の異なる、多様性の高い研究室を構築することができたと語っています。「これは非常に大きな違いをもたらします。ある問題に取り組むとき、異なる背景を持つ人たちはそれぞれ異なるアプローチをとり、互いに学び合うことができます。私の経験では、女性研究者は非常にオープンマインドで、細部にまでこだわりを持っています。彼女たちは非常に重要な貢献をしています。」

アフシャンさんは、パキスタンの小さな村の出身で、女性が学校に行くことが許されていなかったという自身の経験を語りました。「私は、科学の世界に女性は入れないとする地元の文化的価値観や伝統に従いませんでした。」

今回のディスカッションでは、4人の研究者がそれぞれのキャリアで直面した課題や、それらの課題が国や文化によってどのように異なっているかについて話し合いました。また、科学に関心のある若い世代の女性たちへのアドバイスや、それぞれが望む変化についても語っています。

(ディッキー・ルシー)

広報や取材に関して:media@oist.jp