Plastitective — 迅速で効率的なマイクロプラスチック検出
取り組んでいる課題
マイクロプラスチックは世界中で確認されており、さまざまな海洋生物、水、そして人体からも検出されています。2023年以降、米国とEUでは様々な製品に対する新たなマイクロプラスティック規制が開始されました。マイクロプラスチックの存在が増加するにつれ、人の健康への影響に対する懸念も高まっています。2022年、沖縄の漁業者は、漁獲した魚にマイクロプラスチックが含まれているのではないかという懸念を提起しました。水産業界は、海洋におけるマイクロプラスチックへの懸念の高まりと、自社製品へのマイクロプラスチックの混入という重大な課題に直面しています。既存のマイクロプラスチック検出方法は時間がかかり、手法の標準化もされていないため、効率的な品質管理が難しく、消費者の安全性や環境の持続可能性に対する懸念が高まっています。
図1. ムール貝から検出されたマイクロプラスチック。参考文献 Mar.Pollut.Bull.196 (2023) 115609.
私たちの解決策
水産物の安全基準を最高水準に保つためには、水産業界において、製品中のマイクロプラスチック汚染レベルを自動的かつ正確に測定できる、低コストで効率的な方法を必要としています。私たちの革新的なソリューションは、マイクロプラスチック検出のプロセスを効率化し、分析にかかる時間と労力を削減するとともに、様々な環境サンプルにおけるマイクロプラスチックの正確な定量、分類、識別を可能にします。マイクロプラスチックは、IR(赤外)とラマン顕微分光法によって識別されます。これらの手法は化学的な指紋(スペクトル特徴)を提供し、プラスチックか非プラスチックかを判別することができます。しかし、この識別作業は煩雑で時間がかかり、専門家による分析を必要とします。「Plastitective」は、分光データからマイクロプラスチックを高速で識別する新しい機械学習ツールであり、より標準化されたマイクロプラスチック分析方法を提供します。
図2. 自動化・標準化されたマイクロプラスチック分析のために提案された機能。