Well Parent Japan (WPJ) の普及と 実践に関する研究
取り組んでいる課題
注意欠如・多動性障害(ADHD)は一般的な神経発達障害であり、罹患した子 供、その家族、そして広いコミュニティに重大で持続的な悪影響を及ぼします。ADHD は、育児ストレスの増加、効果的な育児実践の減少、親子関係の崩壊、および重大 な経済的負担と関連しています。国際的には、ADHD の低年齢児に対しては行動ペ アレントトレーニングが最初の治療法として推奨されており、年長の子供たちには薬物療 法と組み合わせて使用されます。現在、日本には、ADHD患者を持つ家族の複雑なニ ーズに焦点を当てた、エビデンスに基づく専門のペアレントトレーニングプログラムが不足し ています。これには、ペアレントトレーニングを提供するセラピストに対するトレーニングと監 督の機会が限られているという問題も含まれています。
私たちの解決策
日本における ADHD の専門的なペアレントトレーニングの必要性に応えるために、私た ちは Well Parent Japan(WPJ)を開発しました。これは、ADHD を管理する家族 (子どもと保護者)、セラピスト、医療機関のニーズに対応するため、ステークホルダー (保護者とセラピスト)の参加を得て日本で作成・評価されたエビデンスに基づく一連 のトレーニングプログラムです。WPJ は、(1)親のウェルビーイングをサポートし、発達に配慮 した子育てスキルを教えるためのグループ運営プログラムであるペアレントプログラム、(2)ペ アレントプログラムを提供するためのトレーニングと管理を提供するセラピストプログラム、 (3)経験豊富な WPJ セラピストが他のセラピストをトレーニングするためのトレーナープログ ラムから構成されています。ADHD の子どもを担任する教師を支援する教師プログラム も開発中です。POC は、WPJ 参加への障壁を取り除き、日本の医療、福祉、教育制 度におけるWPJの利用を促進するWPJ実施計画の確立を支援しています。
図2.WPJトレーニング教材に収録されるシーンを撮影 するチーム