食肉類似物の栄養特性と知覚特性を向上させる 機能性成分としての微細藻類

取り組んでいる課題

食肉生産は、切迫した環境的・倫理的問題を提起しています。集約的な畜 産は、温室効果ガスの排出や森林伐採により気候変動に大きな影響を与 えています。さらに、農場における窮屈でストレスの多い環境や、抗生物質や ホルモン剤の使用からも倫理的な問題が生じています。これらの問題に対処 するためには、食生活の見直しや持続可能な農業の推進が必要です。 現在、商品化されている主な代替肉は、大豆、エンドウ豆、小麦などのタン パク質を豊富に含む豆類を用いて作られています。しかし、タンパク質を多く 含む作物の大規模な栽培は、土壌の劣化、農薬の使用、森林伐採など、 環境的・倫理的な問題を引き起こしています。また、植物由来の代替食肉 は、感覚的な特性が低いことや栄養価に対する懸念から、一般の消費者に 受け入れられにくい状況にあります。これらの課題を克服することは重要であ り、広く受け入れられることが、従来の食肉生産に関連する環境および倫理 的な問題に対処する上で鍵となります。

POC Project (64 - Califano): Figure 1
図1 食肉類似物を強化する機能性成分としての 微細藻類の利点の概略図

私たちの解決策

私たちの技術は、微細藻類のバイオマスを食肉代替品に実用的な機能性 成分に変換するものです。微細藻類は、色素、タンパク質、オメガ-3-脂肪 酸、ビタミンを含む豊富な栄養素と機能性化合物の供給源となり、代替肉 の感覚的および栄養プロファイルを向上させます。さらに、微細藻類の持続 可能な栽培は、従来のタンパク質豊富な作物に比べて少ない資源で済むた め環境保全にも貢献します。代替肉に微細藻類を取り入れることは、栄養 価を高めるだけでなく、持続可能で肉を使わない食品オプションへの需要に も応え、より健康的で環境に優しい代替食品への前向きな一歩となります。

POC project (64 - Califano): Figure 2
図2 ゲルマトリックス中で成長する細胞クラスターが 発する微細藻類の自家蛍光