OIST 理事会、新議長を選出

学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(OIST)理事会は、2025年1月9日に開催した第48回理事会において、発生遺伝学の世界的権威であるヴィジェイラガバン・クリシュナスワミ博士を新議長に選出しました。
クリシュナスワミ博士は、インド・国立生物学研究センターの名誉ディスティングイッシュトプロフェッサーであり、同センターの所長やインド政府の主席科学顧問を歴任しました。博士は、王立協会並びにインド科学アカデミーのフェローであり、米国科学アカデミーの外国人準会員、アメリカ哲学協会の国際会員でもあります。これまでに、シャンティ・スワラップ・バトナガル科学技術賞やインフォシス賞を受賞しています。インド工科大学カンプール校(IIT)を卒業後、ムンバイのタタ基礎研究所で博士号を取得し、カリフォルニア工科大学でシニア・リサーチフェローとして研究に従事しました。2011年からOISTの理事を務めています。

ジェームス・比嘉副議長は次のようにコメントしています。
「OISTは、ヴィジェイラガバン博士(ヴィジェイ)の知恵と情熱から大いに恩恵を受けることでしょう。彼は、世界トップクラスの高度な研究機関で培った豊富な経験とリーダーシップを理事会議長の役職にもたらします。科学、沖縄、そしてOISTの設立理念に対する不変の擁護者でもあります。理事一同、ヴィジェイと力を合わせて、OISTを世界最高の科学と研究を志す教員や研究者、学生が集まる大学にしていきたいと思います。」
理事会次期議長、ヴィジェイラガバン・クリシュナスワミ博士は次のようにコメントしました。
「この度、沖縄科学技術大学院大学学園の理事会議長に選出いただき、大変光栄に思います。理事会から負託された大いなる信頼と責任を謙虚に受け止めています。OISTは世界でも有数の優れた研究機関です。科学の卓越性、開かれた姿勢、重要な問題に果敢に取り組む姿勢、そして沖縄県や日本との双方向の深いパートナーシップの上にOISTは築かれてきました。また、この場をお借りして、長年にわたりOISTと日本のために尽力されてきた前任者のチェリー・マレイ教授に感謝の意を表したいと思います。」
理事会のメンバーであるカリン・マルキデスOIST学長兼理事長は次のように述べています。
「ヴィジェイはOIST理事会から全会一致の支持を受けました。博士は卓越した科学者で、自身が関わる機関に対して献身的かつ野心的であり、非常に誠実な人物です。長年にわたってOISTを絶えず支援してきてくれたヴィジェイと、これからは議長として、緊密に連携していくことを大変楽しみにしています。」