2015-04-20

CHEP 2015国際会議をOISTにて開催

  4月13日~17日にかけて、500名近くの高エネルギー物理学における計算機利用の専門家が沖縄科学技術大学院大学(OIST)で一堂に会し、極めて大量のデータを扱う物理実験に関する進展と課題について議論を交わしました。

  「高エネルギー核物理学におけるコンピューティング第21回国際会議(CHEP)」では、データ管理を効率化する最新技術や日々増大する需要への対応方法が議論の焦点でした。大型ハドロン衝突型加速器でヒッグス粒子を発見した実験のような大規模な物理実験には、データの収集や処理、保存などに莫大な計算処理能力が必要とされます。

  「我々は非常に大きな課題に直面しています」と、米国フェルミ国立加速器研究所のスタッフ・サイエンティストであるオリバー・グッチェ博士は発表の中で述べました。同博士は、「科学の今後数年間を乗り切るためには、処理能力を高めなければいけませんし、もっと効率的に資源を使う必要があります」と指摘しました。

  CHEPは高エネルギー物理学分野でのコンピューティングをテーマとした世界最大級の国際会議であり、18ヵ月に一度、世界各地で開催されます。

  OISTのジョナサン・ドーファン学長は歓迎の挨拶で、「本学が、このワークショップで生み出される、ひらめきに満ちたアイディアにふさわしく、刺激的な環境であると感じていただければ幸いです」と述べました。 

  CHEPの主催者は今回の会議を振り返って、OISTが直接顔を合わせて意見交換するのに理想的な場であると述べました。

  「優れたアイディアは、リラックスした会話から生まれてくるものです」と、CHEP 2015の議長を務めた東京大学素粒子物理国際研究センターの坂本宏教授は述べ、「その意味でここは、美しく、緑豊かで、すぐ近くに海があるという最高の立地です。ここ沖縄で会議を開催でき、とても嬉しく思います」と語りました。

  今後数年の間に、さらにいくつかの国際会議がOISTで開催される予定です。ワークショップ専用の会議スペースを拡大するため、この夏には新たなカンファレンスセンターも供用開始を控えています。

  「このように著名な素粒子物理学者の集まりを迎えることができたのは、OISTにとって光栄なことです」と、OISTの森田洋平准副学長(広報担当)は振り返り、「今後も多くの会議がOISTで開かれることを楽しみにしていますし、またそのことが沖縄経済に貢献する一助となればと思います」と期待を込めました。

(ローラ・ピーターセン)

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