OISTにエリオット・フリード教授が着任

この度、OISTにソフトマター数理ユニットを率いるエリオット・フリード教授が着任しました。

 この度、OISTにソフトマター数理ユニットを率いるエリオット・フリード教授が着任しました。OIST着任前はワシントン大学で機械工学の教授を務めたフリード教授は、それ以前には、マギル大学で機械工学の教授、数学および統計学の教授、界面欠陥力学におけるカナダ1級研究主任を務めました。同教授は自身のキャリアを通して、固体における相変態、液晶ディスプレーに使用されるような液晶の性質の根底にある方程式の根拠、「善玉コレステロール」で知られる高比重リポタンパクの安定性など幅広い題材について数学的観点からの研究を行ってきました。

 カリフォルニア工科大学で応用力学の博士号を取得したフリード教授は、カーネギーメロン大学数理科学部の非線形解析センターにてポスドクとして研究を行った後、複数の大学にて教鞭をとりました。現在、同教授はソフトマターに関する研究を行っています。これは、多くの原子や分子の部品で構成されている物質、つまりその挙動が単独の構成要素からは予測できないような物質の研究です。こうした物質には、血液や組織から燃料添加剤や接着剤まで様々な物が含まれますが、それらを理解することは、理工学分野のほぼ全ての領域において進歩をもたらす可能性につながります。フリード教授はOISTでタンパク質の構造や安定性から実験物理学まで幅広い分野で他の研究者と連携していきたいと考えています。また、同教授はソフトマターの系についての実験を行うラボの立ち上げも計画しています。

 フリード教授は、「OISTの知的環境は非常に活発で刺激的です。これまで思いもしなかったような連携の機会が複数生まれるように感じます」と語ります。OISTでは、壁や序列のない環境を作り出す運営体制が非常にうまくいっていることに特に感銘を受けたという同教授は、このユニークな環境で働くことを楽しみにしていると言います。更に教授は、OIST及び沖縄への赴任を、研究面での飛躍が大いに期待できるだけではなく、沖縄の文化を学び、美しい自然を満喫する機会でもあると捉えています。大学時代に習得した東アジア言語を学び直すことも楽しみだと言います。

 最後にフリード教授は、今後の抱負を「OISTを世界に名だたる成功例に導くことに貢献していきたいと思います」と語りました。同教授がOISTで切り拓く新境地に期待が高まります。

(エステス キャスリーン)

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