2014-10-24

国際サンゴ礁イニシアティブ総会をOISTで開催

   10月20日、沖縄科学技術大学院大学を高橋ひなこ環境大臣政務官が訪ずれ、同政務官のご挨拶をもって、国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)第29回総会が幕を開けました。本年会ではICRIの会員が一堂に会し、サンゴ礁生態系保全に取り組む世界各地のコミュニティーや地元団体の活動について話し合います。保全の対象にはサンゴだけでなくサンゴ礁に生息するあらゆる海洋生物が含まれます。

   本総会は、多くのNGO団体代表者にとって、地域市民のサンゴ礁保全に関する意識向上を促すプロジェクトやその方法をお互いに比べる良い機会となっています。沖縄県環境生活部自然保護緑化推進課の神谷大二郎氏は、県が支援する教育プログラムや、ごみ収集ボランティア活動、陸上対策を中心とした農地からの赤土流出防止の取組について説明しました。神谷氏は、1974年以降、ダイバーの手により沖縄のサンゴ礁からオニヒトデが760万匹駆除され、サンゴ群集の回復を大きく支えてきたと強調しました。

   参加団体の多くは限られた資金の中で活動しているため、地域市民の協力が不可欠です。海洋生態系を保全する手段として良く使われるのは、禁漁区を設定し、その区域で魚を獲ることを禁止することです。しかしその区域を監視する資金が無ければ、「禁漁区のための取組は全て自主的に行わなければならない」とドミニカ共和国ラ・カルタ海洋保全区域を管理するルーベン・トリス氏は述べます。トリス氏は外来種カサゴの消費を促進する運動も開始しました。今では、地元のレストランでカサゴがメニューに載り、食料品店ではカサゴを自宅で調理できるよう消費者にレシピが提供されているとのことです。参加者はそれぞれの地域社会で保全の取組を強化する新たなヒントを得て帰路に着きました。

   開会のご挨拶の後、高橋政務官はOISTを視察されました。環境に配慮した本学の建築について、「素晴らしいキャンパスであるだけでなく、環境保全を十分に考慮した上で建てられているということにとても感動しています」と話されました。最後に、高橋政務官はOISTのロバート・バックマン主席副学長(沖縄の自立的発展担当)と握手を交わされました。以前からOISTの評判を耳にしていたことに触れた高橋政務官は、「前任者から、OISTは本当に素晴らしいところだから絶対見てくるようにと言われていましたが」と明かし、「今日訪問してその素晴らしさを私の実感として知ることができました。温かくご案内してくださりありがとうございました」と笑顔で感想を述べられ、OISTを後にされました。

 

ラッシュ ポンツィー

(ポンツィー・ラッシュ)

広報や取材に関して:media@oist.jp