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プログラム概要
「ぶりぶし」とは、うちなーぐち(沖縄語)で「群星」を意味しています。本フェローシップの立ち上げ及び当初の運営資金には、J-PEAKSの補助金が利用されています。
本フェローシップは、テニュアトラック教員を目指す有望な研究者を後押しするため、早期自立の機会を与えることを目的とした研究代表者のポジションです。OISTは、教員を目指す研究者の方々にとって、本フェローシップが国内でもっとも名誉のある魅力的なポジションの一つとなることを望んでいます。
本フェローには、アシスタント・プロフェッサーと同等の給与および年額1千万円までの研究費が提供されます。研究費は、スタッフの雇用や各種研究活動などに対して、柔軟に使用することができます。本フェローには、研究活動への追加支援を得るため、FORESTや科研費などの外部資金への積極的な応募が推奨されます。
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植物や昆虫からなる草原生態系における生物群集集合の研究で、2020年に東京大学で博士号を取得。その後、水産資源研究所、東北大学、京都大学、スイスのETH Zürichにおいて、海洋や森林、草地など多様な生態系を対象に、生物群集の集合ルールや多種共存メカニズムを明らかにするためにデータと理論をつなげる定量的なアプローチを習得した。OISTでは、これまでの研究内容を統合する形で、自然界で見られる環境の異質性が生物多様性の維持にどの程度貢献しているかを実証的に明らかにする新たな解析フレームワークを提案し実証する。
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横山文秋は、細菌の細胞および集団を主な研究対象とする微生物学者です。大阪府立大学でペプチド化学について学んでいた学部生時代、極限環境下でも驚くべき多様性と頑健性を示す微生物について知ったことが彼の科学的好奇心をより強く刺激しました。極限環境微生物を研究するために京都大学に移り、南極海や魚類腸内から分離された低温適応細菌を対象に、生物性ナノ粒子である細胞外小胞の生産に関する分子機構を研究して博士号を取得しました。この過程で、遺伝的に同一な細胞集団の中にも個々の細胞の不均一性が存在し、さらには細胞間で労働分担が生じることに強い興味を抱きました。個々の細胞を調べるために、ETH Zurich にてマイクロ流体デバイス工学分野に飛び込み、デバイスを用いた単一細胞解析技術を習得しました。その後、個々の細胞が作る集団を理解する技術を身につけるために、東京大学にてアクティブマター物理学分野で研究を行い、生育する細胞といった非平衡系における集団挙動の理解に挑みました。現在、「Stay unique!(自分らしくいこう!)」をモットーに、沖縄科学技術大学院大学にて微生物生命体動態グループを率いています。すべての人がそれぞれ異なる視点を持ち、その多様な見方を融合することで、個人の視点だけでは見えない生命の本質を明らかにできると彼は信じています。科学はチームワーク、コラボレーション、そして何よりもそれを支える他者へのリスペクトと自然を楽しむ心によって花開くものと考えています。
研究代表者
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酵母の有性生殖過程における中心体の構造変換の研究により、東京大学で博士号を取得。ポスドクとして、日本の国立遺伝学研究所で中心小体複製に関する研究を、カリフォルニア大学サンディエゴ校で細胞分裂に重要な中心体の活性化に焦点を当てた研究を行った。中心小体は、中心体の中核構造であり、細胞分裂時の染色体分配や、分化細胞における繊毛や鞭毛の形成に不可欠な真核生物に保存された細胞小器官である。ぶりぶし(群星)フェローとして、このような多様な機能を制御するため、どのように中心小体が進化してきたのか、また有性生殖の際にどのように中心小体が受け継がれるのかを細胞生物学、分子生物学的手法を用いて理解することを目指す。
研究代表者
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東京都に生まれ、早稲田大学、柴田研究室にて有機化学を学ぶ。カナダ、アルバータ大学で有機金属化学(金属と有機化合物からなる分子の研究)に出会い、S. H. Bergens研究室においてカルボニル化合物の水素化反応に関する博士課程研究を行う。早稲田大学で一年間教鞭を執った後、博士研究員としてイスラエルに渡る。ワイツマン科学研究所、D. Milstein研究室において有機金属化学における長年の課題であった鉄触媒によるオレフィンメタセシス反応 を発見した。OISTでは、有機金属化学に関する基礎・応用研究を進めており、2023年には世界で初めて21電子コバルトセン錯体の合成 に成功している。
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タンパク質の進化と高分子設計を専門とする構造生化学者である彼女は、OISTのぶりぶし(群星)フェローとして、分子生物工学グループを率い、計算分子生物学を駆使して、電子伝達機能を持つ補酵素-タンパク質系のデザインに注力しています。彼女は、挿入と欠失(InDels)がタンパク質の構造と機能をどのように変化させるかを研究し、マックス・プランク生物学研究所でタンパク質工学の博士号を取得。OISTでのポスドク時代には、化学プロセスに適応させるために触媒分子を交換することで、自然がどのようにタンパク質テンプレートを再利用するかを研究しました。現在は、太陽エネルギー利用やバイオ燃料生産など、持続可能なエネルギーに関する課題に取り組んでいます。
ぶりぶしフェローシップ 2026 募集概要
※ 2026年度募集は終了しています。以下は参考としてご覧ください。
以下は参考和訳となります。英語原文が正式な募集要項となりますのでご確認下さい。
2026年度ぶりぶしフェローシップでは、最大2名のフェローを募集します。
本フェローシップは、日本国内外の大学や研究機関で教員としてのキャリアを築くためのステップとなることを目的としています。今回の募集では、自然科学および技術分野において**理論研究(theory-focused research)**を行う研究者を対象としています。
ここでいう理論研究とは、専用のウェットラボ施設や高性能計算設備(HPC)を必要としない研究を指します。対象分野の例として、純粋数学および応用数学、理論物理学、理論生物学、統計的学習などが含まれます。
応募期間 :2025年10月16日~11月30日
応募資格 :2018年9月1日から2026年9月1日の間に博士号を取得していること。
ただし、育児や病気などによるキャリアの中断がある場合は、起算日を調整できる場合があります。
着任予定日 :2026年9月1日または10月1日
ご不明点は日本語でもburibushi@oist.jp までお問い合わせください。