OISTとインスパイア:OISTから誕生するアントレプレナーのための支援協定を締結

OISTから輩出される起業家候補やスタートアップ企業を育成するための新たな枠組みをまとめた協定を締結しました。

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沖縄科学技術大学院大学(以下OIST)と株式会社インスパイア(以下インスパイア)は本日、OISTから輩出される起業家候補やスタートアップ企業を育成するための新たな枠組みをまとめた協定を締結したことを発表しました。

本契約の一環として、インスパイアは、OISTの研究室から生まれた農業、林業、漁業、畜産業、食品、酒類、環境技術等の研究シード・起業家を対象に、事業化・商用化・顧客トラクションを強化するための個別サポートを提供します。また、参加する起業家・スタートアップは、2022年9月に設立された「INSPiRE Mutualistic Symbiosis Fund 1(インスパイア相利共生ファンド)」を含む、インスパイアの相利共生ネットワークにおける事業協業先候補や投資家候補へのアクセスの機会を得ることができます。

OISTのピーター・グルース学長兼理事長は、「OISTは、沖縄においてスタートアップが起業し、成功するための環境づくりに注力しています」と述べ、「このたびのインスパイアとの共同の取り組みにより、沖縄県内においてスタートアップが起業し成功するための環境を整えることができます。OISTは、沖縄の経済発展に貢献する活気あるスタートアップのエコシステムを構築するため、インスパイアと協力し、次世代の起業家のモチベーションを高め、指導していきます」と語っています。

インスパイアの高槻亮輔代表取締役社長は、「多様な専門知識を持つ優れた研究者が世界中から集まり、イノベーションを具現化する環境を提供しているOISTが育むアントレプレナーを伴走支援できることを嬉しく思っています」と述べ、「私たちは、学究型アントレプレナーシップの成功には、産業界や企業の視点を踏まえたビジネスモデル構築やマーケティング、資本政策の立案など、完全伴走型の事業開発支援が必要不可欠であると考えています。インスパイアは、アントレプレナーとその協業パートナー企業の双方を支援する20年以上のノウハウを有しており、関係先同士が重層的に連なった相利共生ネットワークを意識的に形成して参りました。今回もこの相利共生ネットワークを活用し、OISTを基軸とした沖縄の新たな相利共生型エコシステムの構築に貢献し、より多くのイノベーションを世界にもたらすことを目指します」と語っています

OISTの技術開発イノベーションセンター(TDIC)は、本協定を活用することで、OISTにおける学究的プログラムやネットワーク、研究におけるシードの最適な技術移転をアレンジすることが可能となります。

OISTのギル・グラノット・マイヤー 技術開発イノベーション担当首席副学長は、「OISTの新興企業エコシステムには、アクセラレータプログラム、インキュベータ施設、起業教育コース、ビジネス学生向けインターンシップ、OIST-Lifetime Ventures Fundを含むベンチャーキャピタルファンドのグローバルネットワークがあります」と述べ、「これらの重要な要素が一体となり、ネットワーク効果によって、それぞれの部分の総和を超えたイノベーション・プラットフォームが生み出されるのです。インスパイアとインスパイアの相利共生ネットワークが我々の成長するイノベーションプラットフォームに加わることを大変嬉しく思います」と語っています。

 

OISTについて

沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、科学技術の分野で優れた研究と教育を行う国際的な大学院大学であり、世界的な評価を得ています。真に学際的な研究環境と、世界水準の設備を備えており、科学者たちが分野の垣根なく新たな知の分野で協力し合うことを奨励しています。

 

OISTの技術開発イノベーションセンター(TDIC)について

TDICは、OISTの特徴的なリソースを活用してイノベーション、起業家精神、科学の実用化および商業化を推進し、地域社会および世界全体に社会的・経済的利益をもたらすことを目指しています。

 

インスパイアについて

株式会社インスパイアは、新規事業開発そのものを事業としており、他者がやらないことこそ「世をおもしろく」すると信じ、イノベーションの具現化に取り組むアントレプレナーに完全伴走して、成功に導くために必要なあらゆる経営リソースを適時適切に提供することに注力している企業です。

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