シドニー・ブレナー博士、OIST博士課程の奨学金を設立

OISTの設置準備を担った沖縄科学技術研究基盤整備機構の初代理事長、シドニー・ブレナー博士より、OIST博士課程奨学金を創設するために、5百万円の寄付金が贈呈されました。

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)の設置準備を担った沖縄科学技術研究基盤整備機構の初代理事長、シドニー・ブレナー博士より、OIST博士課程奨学金を創設するために、5百万円の寄付金が贈呈されました。

 ブレナー博士は今回の寄付を、「OISTの革新的なビジョン、類まれなエネルギー、そして日本及び世界の大学院教育に変革をもたらす新しい大学の実現に多大なご尽力をされた尾身幸次氏を称えてお送りするものです。」と説明しました。

 OISTにとって、海洋科学の推進が特に重要であると考えるブレナー博士は、OISTの学生が、米国マサチューセッツ州にあるウッズホール海洋生物学研究所で学ぶための旅費や研究費として寄付金の一部が充てられることを希望しています。また、残りの寄付金についてはOIST博士課程の授業料の奨学金として使われることを望んでいます。ブレナー博士は、「私の寄付金が、重要分野で学ぶ学生の更なる支援となるご寄付の呼び水となれば嬉しく思います」と語りました。

 シドニー・ブレナー教授は遺伝学の分野で優れた研究業績を数々おさめています。2002年には、同教授の発生生物学における先駆者的な研究に対し、ノーベル生理学・医学賞が授与されました。2005年から2011年にかけては独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構の理事長を務め、決断力と行動力をもってOISTを設立へと導きました。現在はディスティングィッシュトプロフェッサーとして定期的にOISTを訪問しています。

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