2017-05-01

沖縄科学技術研究基盤整備機構初代理事長 シドニー・ブレナー博士 旭日大綬章を授章

 2005年から2011年にかけて独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構の初代理事長を務め、2002年にノーベル生理学・医学賞を受賞したシドニー・ブレナー博士が、日本政府より旭日大綬章を授章することが決まりました。

 シドニー・ブレナー博士は、現在、国際的に知られる研究機関となった沖縄科学技術大学院大学(OIST)の設立に貢献しました。OIST設立の初期段階に関わることは容易なものではありませんでしたが、現在のOISTは「科学分野における博士課程科学教育及び研究の国際的拠点」に向かう成長の段階にあります、と述べています。

 日本政府はその功績を称え、授章の理由を「独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構の理事長として世界最高水準の教育研究を行う沖縄科学技術大学院大学設置構想の推進に尽力した。」としています。

 ブレナー博士は、同章授章者で理事会のメンバーでもある、2016年に授章したジェローム・フリードマン博士、2010年に授章のトーステン・ヴィーゼル博士らに続き、OISTで三人目の名誉ある章の授章者に加わることになります。

  「シドニーの才能はユニークで、自分の夢を語り、その夢を実現するために周りの人を納得させるということに長けています」と、OIST技術開発イノベーションの首席副学長ロバート・バックマン博士は語ります。「彼は、ここに美しい丘のほかにまだ何もなかったOIST創立の頃、この才能を発揮したのです」と続けます。「想像から実現を創り出すという驚くべき彼の才能がなければ、今のOISTは存在していません。」

 「生物及び神経科学の分野での今後の大きな流れを予測して、OISTに次世代型シーケンサーを導入することを切望したのは、シドニーでした。」とOISTマリンゲノミックスユニットを率いる佐藤矩行教授は回想します。「(これまでに多くのOIST研究の主要科学誌での論文発表をサポートしてきた)OISTのDNAシーケンシング・セクションの成功は、全てこの時のシドニーの将来を見据えた洞察力のおかげだと思っています。」

 今後活躍する、若い世代へのメッセージを求められたブレナー博士は、「新しい知識は若い人たちから溢れ出てきます。新たな科学を発見し、発展させたいと考えている若い世代に伝えたいこと、それは、目標に到達するには長く険しい道であるということです。しかし、夢を持ち続け実現させるために、努力を惜しまず取り組むこと。人生には、これに勝る経験はないでしょう」と答えました。


シドニー・ブレナー OISTディスティングィッシュトプロフェッサーの略歴

1927年、南アフリカで生まれる。ブレナー博士はウィットウォータース大学で解剖学および生理学修士学位を首席で卒業し、オックスフォード大学にて博士号取得。その後、1979年に英国ケンブリッジで医学研究機構、分子生物学研究所所長を務める。ブレナー博士は、その後1996年に米国バークレーにて分子科学研究所を設立。2002年に細胞遺伝学における発生学研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。2005年、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤準備機構の理事長としての責務を継承し、組織を率いて、2011年10月までの期間、OISTの設立に向けて功績をおさめた。

(ウィルコ・デュプレ)

広報や取材に関して:media@oist.jp

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