ゲノム科学的証拠により新口動物群が共通祖先から進化してきたことが示された

ゲノム科学的証拠により、新口動物群が共通祖先から進化してきたことが示された
新口動物群のこれまでの研究から、脊索動物と歩帯動物のそれぞれが共通祖先から進化してきたことは分かっていましたが、脊索動物と歩帯動物との間の進化関係は不明のままでした。今回、ヒメギボシムシとコワレフスキーギボシムシの2種のギボシムシのゲノムを研究したところ、両者のゲノム内に12個の遺伝子から成る典型的はホックス・クラスターが存在することが分かりました。同様のクラスターが脊索動物のナメクジウオ・ゲノムに存在することから、ギボシムシ(半索動物)とナメクジウオ(脊索動物)が進化的に繋がること、すなわち新口動物を構成する全ての動物群が共通祖先から進化してきたことを支持する初めてのゲノム科学的証拠が得られたことになります。
日付:
2012年10月29日
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