ストランド交換による線毛組み立てメカニズム
Mfa線毛は、「ストランド交換による組み立て」と呼ばれるプロセスで形成される。線毛の部品であるMfa1サブユニットには、N末端(NTD)およびC末端(CTD)と呼ばれる二つの領域がある。Mfa1のN末端領域がタンパク質切断酵素(ここではRgpとして描かれている)によって切断されると、C末端で構造変化が生じ、疎水性の溝が露出する。このようなサブユニット同士が近づくと一方のC末端ストランドが隣接するサブユニットの溝に挿入され、サブユニット同士が連結する。この反応が繰り返されることで、図の右側に示す成熟したMfa線毛が形成される。Fim線毛も同様のメカニズムで形成されることから、P. gingivalisや近縁種が持つ線毛(V型線毛)に共通する普遍的な形成原理であると考えられる。
日付:
2026年6月25日
出典:
Shibata et al., Communications Biology, 2026. DOI: 10.1038/s42003-026-10515-2
Available Open Access from Shibata et al., Communications Biology, 2026. DOI: 10.1038/s42003-026-10515-2