シークエンシングスペシャリスト

ポジション

本ポジションは、シークエンシング実験の現場で手を動かしながら、その実験に伴う「記載されにくい知識(暗黙知)」を体系的に取得・記録していく役割です。

OISTシークエンシングセクション(SQC)において、分子生物学実験の基礎を土台に、サンプル調製・ライブラリ作製・シーケンサー運用などのプロトコルを、セクション・プロジェクト内のメンバーと連携しながら導入・改善していただきます。あわせて、試行錯誤や判断のプロセスを文章・動画・音声・対話として記録する仕組みづくりを担います。さらに、外部の実験熟練者からも撮影・取材を通じてメタデータを取得・整理・編集していただきます。これらの記録は、生命科学実験の教育コンテンツや実験補助AIツールの開発に活用される一次データとなります。シークエンシング特有の高度な技術、新規プロトコル開発、撮影・編集などの作業は、業務を通じて段階的に習得いただける環境を整えています。

本業務は、科学技術振興機構(JST)経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)の研究開発プロジェクト『BioSkillDX:ライフサイエンス実験作業の暗黙知獲得と作業支援』(研究代表者:東京大学 佐藤 洋一 教授、研究開発期間:2025年8月1日〜2030年7月31日)の一翼を担います。生命科学とAIが交わる新領域で、ご自身の実験技術を社会的価値あるデータ・教材として残していける、国内でも希少な機会です。

OISTについて

沖縄科学技術大学院大学は、世界の科学技術の発展に貢献し、沖縄でのイノベーションの拠点となるために2011年に設立されました。5年一貫制の博士課程教育を提供し、国を超えて、分野を超えて、優れた研究者が共同で、最先端の科学研究を行っています。

85 ヘクタールの敷地に広がる大自然の中に設立され、美しい海岸とサンゴ礁を見下ろす場所に位置します。キャンパスは建築学的観点から見ても印象的なこだわりが施され、その自然の中にある大学施設を際立たせています。学部の壁を作らないことで、学際的な研究成果を生み出せる環境を提供し、また学内の誰もが、最高水準のリソースへのアクセスと研究機器の利用が可能で、共同研究に生かせるような仕組みを整えています。

学内では英語を公用語とし、50 ヵ国以上から集まる研究者コミュニティは真の国際性を保持しています。OISTは科学技術の革新、そして沖縄の経済発展の原動力となるイノベーション創出に取り組んでいます。

職責

本ポジションでは、分子生物学実験の基礎(DNA/RNA抽出、PCR、クローニング、ライゲーション、逆転写などの酵素反応)に関する実務経験と、その原理理解を土台として、以下の業務を担当する。シークエンシング特有の高度な技術や新規プロトコル開発の経験は採用時の必須要件としない。これらの技術は、セクション・プロジェクト内で連携しながら業務を通じて段階的に習得できる環境を整えている。

シークエンシング実験の実施および新規プロトコル開発:
シークエンシングの基盤となるDNA抽出をはじめ、既存手法では十分な結果を得にくい実験を担当する。具体例として、未知の生物種を対象としたゲノムDNA抽出や、繊細な手技を要する「Ultra-long DNA抽出(超長鎖DNA抽出)」など、シークエンスデータの品質に直結するサンプル調製プロトコルの構築・検証を行う。手技の最適化や条件出しは、セクション・プロジェクト内のメンバーと連携し、試行錯誤を重ねて進める。

実験記録および記録環境の構築・運用:
新規プロトコルを構築する過程(手法の進化や判断など)を、文章・動画・音声・対話(QA)の形で記録する。実施にあたっては、本プロジェクト全体で標準化された記録環境を構築・運用する。蓄積された記録は、生命科学実験の教育コンテンツや実験補助AIツール開発の学習データとして活用される。

外部実験熟練者との連携・メタデータ取得のサポート:
AI学習データの拡充に向け、外部の実験熟練者と連携し、その手技や暗黙知に関するメタデータを取得・整理する業務をサポートする。具体的には、熟練者を招いた対談企画や実地でのヒアリング・実験補助に加え、撮影・取材を通じた映像・音声・対話データの収集、および収集データの整理・編集(字幕や注釈の付与、関連メタデータの紐付けなど)を実施する。日程調整や来訪時の対応も担当する。なお、撮影・編集などの作業に関する経験は採用時には問わない。セクション・プロジェクト内のメンバーとともに学びながら業務を進められる環境を整えている。

応募資格

(必須)

  1. 科学または技術分野における修士号以上、またはそれに相当する職務経験を有すること
  2. 分子生物学実験の基礎(DNA/RNA抽出、PCR、クローニング、ライゲーション、逆転写などの酵素反応)について実務経験を有し、その原理を理解していること
  3. 主体的に実験を遂行できること
  4. 論理的思考力を備え、体系的かつ正確に作業を進める能力を有すること
  5. 日本語で円滑にコミュニケーションが取れること
  6. 公正・誠実な姿勢を持ち、チームワークに強くコミットできること
  7. 実験の品質・再現性・効率の向上に継続的に取り組む意欲があること
  8. 実験関連機器・電子機器・PC、および必要に応じてAIツールを用いた業務に抵抗がないこと
  9. メタデータ取得・整理(撮影・取材・編集などを含む)の業務に、未経験からでも前向きに取り組める意欲があること


(尚可)

※以下は応募時の必須要件ではありません。必須要件のみを満たす方の応募も歓迎いたします。

  1. 実験手法の小さな違和感やボトルネックに気づき、それを起点に手技の工夫や改善につなげることに関心があること
  2. 新しい実験技術や機器の立ち上げに積極的に取り組む意欲があること
  3. 撮影・動画編集・音声編集・データ整理などの経験があること
  4. シークエンシング関連実験(ライブラリ作製・QCなど)の経験があること
  5. 高難度サンプル調製(Ultra-long DNA抽出など)の経験があること
報酬・待遇

本学園の規程に基づき経験・能力に応じて支給する(RS1-RS3)。

応募書類
  • カバーレター(和文/英文もあれば尚可)
  • 履歴書及び職務経歴書(和文/英文もあれば尚可)

* 履歴書及び職務経歴書(和文)は一つのファイルにまとめてご提出ください。

*  推薦状 2通(最終面接に進んだ際にご提出いただきます)

*「応募はこちらから」のリンクより応募サイト(Interfolio)の手順に沿って上記の書類をアップロードしてください。

告知事項
  • 沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、ポジティブ・アクション(積極的改善措置)を採用しており、教員、学生及び職員の多様性を尊重しています。
  • 応募書類はOISTプライバシーポリシーに従い機密情報扱いとし、応募書類は返却されません。登録された個人情報は、採用選考目的でのみ使用します。
  • 募集者:学校法人沖縄科学技術大学院大学学園
  • 受動喫煙防止措置:屋内禁煙
  • 兼業に関する本学園の方針は「兼業規則」をご確認ください。
  • 詳細は本学園のホームページご参照ください。
職種
研究支援
採用予定日
できるだけ早期
雇用期間

フルタイム、6か月間の試用期間を含む2年間の有期雇用契約

(プロジェクト期間終了日の2030年7月31日まで、更新の可能性があります。)
就業時間

9:00-17:30 (裁量制)

 

休日

土・日・祝日、年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)

 

休暇

年次有給休暇、夏季休暇、傷病休暇、特別休暇

レポート先
シークエンシングセクションリーダー
就業場所
メインキャンパス:沖縄県国頭郡恩納村字谷茶 1919-1
応募期日
定員に達し次第終了。適任者を決定するまで継続します。
*定員に達し次第終了。また、書類を受領次第、選考を開始します。

ご応募頂きまして、誠にありがとうございます。書類選考通過した方のみへ選考結果の通知をいたします。何卒ご了承ください。

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