根本香絵博士がフランス国家功労勲章を受章

日本とフランスの量子情報分野での研究協力関係の強化に貢献したOIST根本香絵トランジショナル教授が、フランス共和国より国家功労勲章を受章することになりました。

OISTに教授として着任する根本香絵教授が、フランス共和国より国家功労勲章を受章しました。

根本教授は、2022年3月2日、フランス政府の推薦により、顕著な功績をあげた文民や軍人に授与される国家功労勲章に叙されました。

根本教授は、「このような賞をいただき、本当に光栄に思っています。機会を与えてくれた、これまで一緒に仕事をしてきたすべての人々に感謝します」とコメントを寄せました。

2022年3月2日に行われた叙勲式で、フランス共和国の国家功労勲章オフィシエに叙された根本香絵トランジショナル教授。

理論物理学者である根本教授は、日仏情報学連携研究拠点(JFLI)の共同所長として、日仏間の研究協力関係の強化に尽力してきたことが評価されました。

根本教授は現在、国立情報学研究所(NII)と総合研究大学院大学(総研大)の教授を兼務しており、国立情報学研究所量子情報国際研究センター長も務めています。研究者として、これまで日本における量子情報および量子コンピューティング分野の確立に重要な役割を果たしてきました。

現在はOISTのトランジショナル教授も務めており、2022年4月1日より量子情報科学・技術ユニットを率いる常勤教授に切り替わる予定です。

根本教授は、今回の受賞に至るまでの道のりについて尋ねられると、次のように答えました。「重要なのは情熱と献身です。でも、それ以外は単純な道のりでした。」

そして次のように続けました。「JFLIの日本人所長として、JFLI内外の研究者を支援する環境づくりに力を注いできました。その甲斐あって、さまざまな国や研究分野の人たちが共に研究をしています。私にとっては、これが本当に嬉しいです。」

OISTのピーター・グルース学長兼理事長は、次のようにお祝いの言葉を述べています。「根本教授は、量子情報分野において質の高い研究および教育に取り組んできており、フランスでもそれに相応しい高い評価を受けています。彼女をOISTの研究コミュニティに迎えることができることを誇りに思います。」

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