2020-12-08

訃報:OIST理事会副議長 有馬朗人博士

沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、有馬朗人博士の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。博士は12月7日に東京のご自宅で亡くなられました。90歳でした。

2011年11月19日に開催された創立記念式典で挨拶をする有馬博士。

有馬博士は、2005年9月から沖縄科学技術大学院大学(OIST)の創立を目指す沖縄科学技術研究基盤整備機構運営委員を務められ、2011年11月のOIST創立からは理事会の副議長、OIST評議員も務められました。

原子核物理学者の有馬博士は、1989年に東京大学総長、1993年に理化学研究所理事長、1998年に文部大臣(1999年に科学技術庁長官を兼務)などを歴任されました。2001年に小泉内閣に入閣した尾身幸次科学技術政策、沖縄・北方対策担当大臣は有馬博士に沖縄発展の施策についての相談をし、この時の有馬博士の助言により、沖縄に最高の大学をゼロから作る案が生まれたと言います。(尾身幸次『天風哲学実践記』PHP研究所 2010年より)

2013年10月に安倍晋三総理を訪ねるOIST理事会のメンバー。左から、チェリー・マレイ博士、ティム・ハント博士、ジェフリー・フリードマン博士、トーステン・ヴィーゼル博士、尾身幸次氏、有馬朗人博士、ジョナサン・ドーファン博士、ロバート・バックマン博士。

以来、有馬博士には、OISTの基本理念の検討段階から世界中の有識者とともに議論に加わっていただくなど、OISTの創立までの道のりの中心的な役割を果たしていただきました。2011年11月にOISTが創立してからは、理事会の副議長として、大学の基本方針制定や運営にご尽力いただきました。

2011年11月19日に開催されたOIST創立式典に出席する有馬博士。中央左から有馬朗人博士、シドニー・ブレナー博士、トーステン・ヴィーゼル博士。

OIST学長ピーター・グルース博士は、「有馬先生にはいつもアドバイスや援助をいただきました。先生はOISTや私が日本の大学のシステムにうまく溶け込めるようご尽力くださいました。先生がお亡くなりになり、本当に寂しい限りです」と言葉を寄せています。

(大久保 知美)

広報や取材に関して:media@oist.jp