2015-03-30

ワーク・ライフ・バランスの実現をめざして

  このたび、沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、職場をはじめ、研究室や教室における男女平等の実現に向けて、マチ・ディルワース博士を男女共同参画担当副学長として新たに迎え入れることとなりました。

  今後ディルワース副学長は、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)の文化の育成に取り組み、より多くの女性が科学の世界でキャリアを積んでいけるよう大学を挙げて方針や手順の策定を進めます。

  「研究であれ事務部門であれ、効率的に働き、優れた結果を出すために私生活を犠牲にする必要はありません」とディルワース副学長は断言します。ただ一方で、「雇用主からの支援と、組織化された文化の存在が不可欠です」と、同副学長は述べています。

  ディルワース副学長は、科学政策や組織運営に関する抱負な経験を携えてOISTに着任します。同副学長は、30年以上にわたってアメリカ国立科学財団(NSF)および米国農務省において大規模な競争的研究資金プログラムを主導した経験を持ちます。

  また、豊富な職務経験に加え、学問においても日本とアメリカで培われた独特の視点を持っています。岡山県の玉野という小さな港町で育ち、大学は東京の国際基督教大学に通いました。その後、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校で植物生化学と生理学の分野で博士号を取得しました。

  数年間アメリカで研究員として勤務したあと、研究から科学政策の世界へと転身しました。研究や研究教育プログラムのための公的資金管理を通じて科学の発展に貢献できると新たな役割を見出したのです。

  ディルワース副学長はまた、NSFでの職務の一環として2007年から2010年まで在日米国大使館の東京事務所長と科学技術アタッシェを兼任しました。この間、科学、技術、工学、数学(STEM)分野への女性の進出に向けた奨励活動を先導する日本科学協会コンソーシアムとも連携しました。そのときの草の根レベルの取組みをOISTでの新しい業務に活かしたいと考えています。

  ディルワース副学長は2012年にNSFを退職し、ハワイ島に移住しました。しかし出身国である日本に新たに創設された革新的な大学に貢献するというこの絶好の機会をあきらめることはできませんでした。米国における女性科学者への支援運動が、同氏のこれまでのキャリアに大きな恩恵をもたらしたことに触れ、「自分が享受したものを還元する時がきたと思っています」と、今後のOISTでの任務に対し意気込みをにじませました。

  (ローラ・ピーターセン)

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