沖縄R&D推進組織立ち上げ準備が本格始動

沖縄におけるR&Dクラスター形成の推進組織準備のためのタスクフォースが立ち上がり、12月8〜9日に第一回目のミーティングがOISTにて開かれました。

 沖縄の自立的発展に寄与することは、世界の科学技術の向上に貢献することと併せて、OISTの設立目的の重要な柱となっています。沖縄は、自立的発展への道筋として、「R&Dクラスター」の形成を通じて、科学技術を基盤とした研究開発の国際的拠点となることを目指しており、2010年2012年にワークショップが開催され、国内外の政府関係者、産業界、学術界の有識者により、「R&Dクラスター」の形成に向けた議論が行われました。これらの議論の結果、R&Dクラスター形成には、イニシアティブを構築・支援し、長期的に維持するための推進組織が必要であるとの認識が示され、自律的な推進組織の設立が提言されました。この度、その推進組織準備のためのタスクフォースが立ち上がり、12月8、9日に第一回目のミーティングがOISTにて開かれました。

 「R&Dクラスター」は、大学をはじめとした研究機関が核となって、他の大学・研究機関や、企業などが集積し構成されるもので、クラスター内では高度な知識、設備、人材が共有され、関係機関との間に築かれたネットーワークの下で図られる緊密なコミュニケーションを通して、世界レベルの技術革新や、新たな地域産業の創造、地域経済の活性化が可能になります。

 本タスクフォースは、有識者及び関係機関からの参加者による3つのワーキンググループで構成され、それぞれが、R&Dクラスター推進組織の1)ミッション・任務・マイルストーン、2)構造・資格・運営、3)設置および持続的運用のための財務モデルについて集中的に議論を進めます。2014年3月末までに、タスクフォースメンバーは中間報告書を作成し、それをもとに特命担当大臣(沖縄及び北方対策)、沖縄県知事、および沖縄県の公的・民間組織のトップへの提言を行う予定です。

 「本タスクフォースは、沖縄を科学技術を基盤とした教育研究の国際的拠点にするというビジョンの実現に向けた重要な一歩です。」とタスクフォース議長を務めるOIST学長のジョナサン・ドーファンは述べています。

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