2020-12-10

OISTがStudent Recruitment Campaign of the Yearを受賞

沖縄科学技術大学院大学(OIST)研究科は、今年アジアで最も優れた学生募集活動に対してTimes Higher Education (THE世界大学ランキング)が授与するアワードを受賞しました。

THE世界大学ランキングアジアは、アジア各地の大学で行われている活動を紹介し、専門家による審査が行われるイベントです。英国を拠点としたアワードを起源としており、その成功を受けて開催されるようになりました。今回は2回目の開催となります。

「Student Recruitment Campaign of the Year」部門における今回の受賞は、2019年にOIST研究科が戦略的な学生募集活動を行い、めざましい成果を収めたことが評価されたものです。その募集活動が功を奏して、OISTの博士課程への応募数は前年の3倍に増加し、1500人以上の応募者が60人の入学枠を希望して競いました。

アワードの審査員は次のように述べています。「OIST は質の高い研究プログラムの構築を目指している新しい機関です。学生募集活動においては、歴史が長く、評判の良い研究機関と比較すると、明らかに不利な状況にあります。OISTは効率よく募集活動をするために、より的を絞った戦略的なアプローチを採用しており、それが実を結んだのです」

審査員は、OIST研究科の募集活動で、パンフレット、インターンシップ、アウトリーチ活動など、多面的なアプローチが行われたことに注目しました。

募集活動の成功の鍵となった一つが、リサーチインターンシップです。この制度では、他大学の学部生たちが2~6ヶ月間に渡ってOISTの研究ユニットに加わり、OIST博士課程学生、ポスドク研究員、指導教員らと密接に協力しながらプロジェクトに携わります。

学生支援セクションシニアマネジャーの東恩納こずえさんは「OISTでは、以前からリサーチインターンへの投資を重視してきました。特に、早い段階から行うことで、学生たちにOISTで研究することの実感を得てもらうことができるからです。対象となる学生は少数ですが、インターン学生たちは、帰国後に口コミを通じてOISTの名を浸透させ、将来の博士課程の学生を生み出す源にもなっています」と説明します。

こうした認識の下で、2019年夏には、インターン学生の博士号申請プロセスを容易にする新しい制度を導入しました。学生たちは、OISTでインターンをする間に入試面接を受けられるようになり、2月か6月に開催されるアドミッション・ワークショップ参加のためにOISTに再び戻って来る必要がなくなりました。

教務セクションマネジャーのサイモン・ホールさんは次のように言います。「リサーチインターンは、他の入学希望者と同等の厳格な学業基準を満たさなければなりませんが、手続きがより合理化されているため、OISTと入学希望者の双方にとって時間とコストが削減されます。」

今年は、博士課程に入学した学生の10%程度がリサーチインターンシップに参加しており、手続きが改善されたことによる恩恵を受けました。

また、留学生と国内の日本人学生の両方に合わせたアプローチをとっているリクルートメントチームの能力も評価されました。

チームリーダーの青野奏子さんが率いる学生リクルートメントチームは、日本人学生向けに文章が多かったパンフレットを、留学生の目に留まりやすいデザインに刷新しました。OISTキャンパスの素晴らしいパノラマ写真とともに、見やすい分量で情報をクリエイティブに伝えています。

リクルートメントチームはまた、主に日本人学生を対象とした「サイエンスチャレンジ」、「OIST Café」、スキルアップのためのワークショップなどのアウトリーチイベントを開催しました。これらのアウトリーチ活動は大成功を収め、参加者の約20%が博士課程やリサーチインターンシッププログラムに合格しています。

学外エンゲージメントセクションのアシスタントマネジャーであるグスマン勇気さんは、アウトリーチイベントに学生や教員が貢献してくれたことを強調します。「これらのプログラムは、優秀な学生をOISTに呼び込むために行われているので、このようなアウトリーチイベントに尽力してくださったOISTの皆さんに感謝しています。このような活動は、学生、職員、教員の皆さんが時間を割いてくださったからこそ実現したのです。」

副研究科長タカバヤシ・ミサキ博士は、次のように述べています。「このような賞をいただいたことは、大変光栄で、OIST研究科が収めた成果をとても誇らしく思っています。今回の受賞は、OIST全体に対するものです。大学創立当初は、新しく、大胆でエキサイティングなOISTのコンセプトを売り込む努力をしなければなりませんでした。10年経った今では、最初の10年間に収めた成果が最も効果的な採用ツールとなっています。これは職員、学生、教員の皆さんの日々の努力の賜物です。次の10年に向けて、世界を舞台としてOISTのアイデンティティを成熟させていくという、難しくもやりがいのある仕事を担うことを楽しみにしています。」

左から右(上):サイモン・ホールさん、松井俊憲さん、グスマン勇気さん、大嶺秀太郎さん、タカバヤシ・ミサキさん

左から右(下):東恩納こずえさん、足立華子さん、青野奏子さん、錠者央さん

THE大学ランキングアジア2020の受賞チームであるOIST研究科のメンバー

(ダニ・アレンビ)

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