2008-02-24

政井一郎博士による講演

遺伝学を使って発生の仕組みを探る
神経発生ユニット
代表研究者 政井一郎博士
2月25日 恩納村立山田中学校

2006年10月のユニット発足以来、学校での講義は初めてであったという政井博士。全校生徒およそ60 人を前に、かつて大学の授業で生物の体が遺伝子によって形成されることを学び、その神秘的な仕組みを解明したくて生物学を専攻したエピソードを紹介しました。また政井博士は、人間の体が一つの受精卵に由来し、受精卵が細胞分裂を繰り返すことで神経や筋肉などの様々な組織がつくられ、個体が形成されると紹介。この過程を制御する仕組みを明らかにする学問が発生生物学で、その全容はまだ明らかになっていないと説明しました。ゼブラフィッシュを用いて神経系の発生メカニズムについて研究している神経発生ユニット。政井博士は、その網膜の分化に異常を示す突然変異体を単離することで、神経回路の形成が遺伝子によって制御できるか研究していると紹介しました。

講演の最後に政井博士は研究を山登りに例え、まずどの山に登るかを決め(研究テーマの選定)、登山コースを選び(実施計画)、資金を調達(研究費の獲得)、そして登山道具を調達し(研究機器や物品の調達)、登山隊を組織(研究スタッフの養成・組織づくり)することが必要で、その準備があってはじめて登山(実験遂行)が可能になると説明しました。そして登山報告をする(学会や論文を発表するなどして研究成果を報告)ことも重要であると強調しました。また、研究者になるためには、これらを遂行できる能力を身につけるべく若い頃から広く様々なことを学ぶことが大事であるとしめくくりました。

 

 

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政井一郎博士

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政井博士の講義を聞く生徒たち

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質疑応答で質問をする生徒

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花束を受けとる政井博士