OISTのマヘッシュ・バンディ准教授が手作りの酸素濃縮装置を開発

インドでは、かつてないほどに新型コロナウイルス感染者数が急増し、医療用酸素の不足が深刻な問題となっています。

この危機を緩和するため、現在インドのハイデラバードに滞在しているOIST非線形・非平衡物理学ユニットのマヘッシュ・バンディ准教授が、現地で調達した材料を使用して2つの医療用酸素生成装置を設計・製作しました。

大型の装置は1分間に100リットル強の医療用酸素を生成することができ、持ち運び可能な小型装置は1分間に9リットルの酸素を生成することができます。

この装置の作り方は、バンディ准教授のウェブサイトの「DIY Oxygen Concentrator」(英文)で公開されており、インド国内の5つのインキュベーター企業に、3つの非政府組織、そして6つの研究チームが、医療用酸素を切実に必要としている人たちのためにこの酸素濃縮装置の製作と出荷を開始したと連絡がありました。

「すでに自分で装置を作り始めている人たちがいるという話を聞いて、驚いています。これらの装置は複雑に見えても実は非常に単純にできていて、新型コロナウイルス感染症の重症患者の生死を分けるものになります。これらの装置によって、失われていたかもしれない命が1人でも多く救われれば、努力の甲斐があったと思います」とバンディ准教授は語っています。

続きは OIST ウェブニュース記事「手作りの酸素濃縮装置」