2012-05-02

柳田充弘教授が米国科学アカデミーの外国人会員に選出されました

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柳田充弘教授

 5月1日、米国科学アカデミー(National Academy of Sciences / NAS)は、OISTの柳田充弘教授のこれまでの斬新で優れた研究業績を評価し、同教授を外国人会員に選出したと発表しました。NASは権威ある学術団体として知られおり、会員の選出においては、極めて厳格な選抜基準が設けられています。柳田教授は本年日本から選出されたわずか3名の会員のうちのひとりで、今回の選出で世界のNAS外国人会員数は430名に達しました。外国人会員はNASにおいて投票権を持たず、米国以外の国籍をもちます。新たに選出された米国人及び外国人会員は、来年4月にワシントンDCで開催されるNASの第150回年次大会において正式に会員に就任する予定です。

 柳田教授は東京大学理学部博士課程修了後、スイスのジュネーブ大学へ留学。その後、イタリア・ナポリの研究所や、米国メリーランド州立大学での勤務などを経て、1977年に36歳の若さで京都大学教授に就任しました。およそ30年にわたり真核生物の細胞周期制御機構、とりわけ染色体分配機構の解明に焦点を絞った研究をしてきました。また、同教授は蛍光色素で染色した分裂酵母の染色体など、細胞核のDNAを蛍光顕微鏡で観察できる基本技術を開発したことでも世界的に知られています。2004年4月にOIST先行研究プロジェクトの代表研究者に就任。柳田教授が率いるG0細胞ユニットでは、分裂の周期から外れて停止しているG0(ジーゼロ)期にある増殖しない細胞が、いかにして生き続けるかを解明することを目指しています。また、同ユニットでは、沖縄県から交付された研究費を活用し、県産品に含まれる有効成分が健康に与える影響や、長寿の遺伝的根拠について研究を行っています。柳田教授は、「知らせを受けてとても驚いています。大変名誉なことだと感じております。」とNAS外国人会員に選出された喜びを語ってくれました。
 米国科学アカデミーは科学や工学分野で研究を行う著名な研究者を会員とした、非営利の民間学術団体で、科学技術の発展と社会福祉への貢献を目的としています。1863年の設立以来、各国政府の要求に応じ、科学や芸術の領域の様々なテーマについて調査・分析・報告を行っています。

広報や取材に関して:media@oist.jp

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