2011-10-26

柳田充弘博士が文化勲章を受章

  G0細胞ユニット代表研究者の柳田充弘博士(京都大学名誉教授)が、平成23年度の文化勲章を受章し、去る11月3日、皇居において天皇陛下から親授されました。柳田博士の受章理由として日本政府は、分子遺伝学・分子生理学の分野において、細胞分裂時の遺伝子情報伝達において中心的役割を担う染色体の分配機構及び細胞周期の制御機構を解明するとともに、染色体分配制御因子を酵母からヒトに至るまでの生命現象の普遍的理解として示すなどの優れた業績を挙げ、この分野の発展に極めて多大な貢献をしたことを挙げています。

  柳田博士は2004 年4月にOIST の代表研究者に就任。沖縄では、分裂の周期から外れて停止しているG0(ジーゼロ)期にある増殖しない細胞が、いかにして生き続けるかを解明することを目指しています。また、本年7月、沖縄県は「知的クラスター形成に向けた研究拠点構築事業」で、同博士がプロジェクトリーダーをつとめる研究グループの「健康長寿改善の技術開発のための、有効成分の経皮吸収等の新手法を利用したメタボロミックな基盤的研究」を採択しました。本研究には、沖縄県から研究費が交付され、3年間に渡って、メタボロームという最先端の解析技術に基づいて、健康疾病治療への有効成分を含む沖縄県の産物等の探索や、それらの成分を皮膚から体内へ取り込む方法の基盤的研究が行われます。また、DNA解析を行うことにより、沖縄県に長寿者が多い原因を解明するための基盤的研究も実施されます。

  柳田博士、おめでとうございます!今後の益々のご活躍を期待しております。

東京大学理学部博士課程修了後、スイスのジュネーブ大学へ 留学。その後イタリア・ナポリの研究所や、米国メリーラン ド州立大学での勤務などを経て、1977 年に36 歳の若さで京都 大学教授に就任する。およそ30 年にわたり真核生物の細胞周 期制御機構、とりわけ染色体分配機構の解明に焦点を絞った 研究をしてきた。また、同博士は蛍光色素で染色した分裂酵 母の染色体など、細胞核のDNA を蛍光顕微鏡で観察できる基 本技術を開発したことでも世界的に知られている。東京都出身。

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柳田充弘博士
(名取 薫)

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