2013-02-06

高円宮妃殿下がOISTをご訪問

 2013年2月1日、高円宮憲仁親王妃久子殿下がOISTをご訪問され、ジョナサン・ドーファン学長とロバート・バックマンプロボースト、レネー・ドーファン夫人とバックマン英美夫人とともにキャンパスをご見学されました。久子様は故・高円宮憲仁親王の妃殿下で、高円宮殿下は天皇陛下のお従弟にあたります。

 高円宮妃殿下のご訪問は、ドーファン学長とバックマンプロボーストのご案内でOISTのトンネルギャラリーをお進みいただくことから始まりました。ここでは、新竹積教授率いる量子波光学顕微鏡ユニットの「シーホースプロジェクト」についてご説明しました。同研究プロジェクトは、沖縄近海を流れる黒潮を利用して海流発電を行うという取り組みです。

 この後、妃殿下をセンターコートのあるレベルCまでエレベーターでご案内し、第1研究棟をご見学いただきました。こちらではOISTサイエンス・テクノロジー・グループのリサーチサイエンティスト、アニヤ・マックデイヴィス女史の研究室をご覧いただきました。マックデイヴィス女史は妃殿下に対し、自身がおこなっている文化財の保存修復には、陶器の微量物質の検出を行う蛍光X線、有機物質の分析に用いる赤外分光法、釉薬の組成分析に使うラマン分光法など、様々な科学的手法が使われていることをご説明しました。大阪芸術大学にて芸術文化学の博士号を取得された妃殿下は、マックデイヴィス女史の研究に高い関心を寄せられたご様子でした。

 次に、一行は妃殿下を更に1つ上の階にある杉山(矢崎)陽子准教授の研究室にご案内しました。臨界期の神経メカニズム研究ユニットを率いる杉山(矢崎)准教授は、美しい鳴き声で知られるキンカチョウが「臨界期」においてどのように歌を学ぶかを研究しています。鳴き鳥は、人間が耳から聞いた言葉を学習するのと似た方法で歌を学ぶので、同准教授はこの研究で人の語学学習などの仕組みを明らかにすることを目指しています。バードライフ・インターナショナル名誉総裁で、愛鳥家で知られる妃殿下は、ここでも杉山(矢崎)准教授の研究に高い関心を寄せられているご様子でした。同准教授は、「高円宮妃久子殿下とお話しする機会をいただき大変光栄です。妃殿下は鳥について広い知識をお持ちで、カレント・バイオロジー誌に最近掲載された鳴き鳥の学習に関する論文についてもご存知でいらっしゃいました。この分野の研究者が尋ねるようなご質問をいただきました。」と、妃殿下のご訪問をふりかえって感想を述べていました。

(ヴァネッサ・シパニ)

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