OISTとは
学生・教職員 | 研究 | 教育 | 知的財産 | 地域連携
OISTとは
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は科学分野の5年一貫制博士課程を置く学際的な大学院大学です。
OISTは、国内外から優れた研究者を集めて質の高い研究を行い、世界レベルの研究拠点の形成を推進し、沖縄における技術移転およびイノベーションを促進する知的クラスターの核となることを通して、世界の科学技術へ寄与するために日本政府の主導により創設されました。
日本で比類なき大学院大学
- 教員と学生の半数以上を海外から採用し、教育と研究は全て英語で行います。
- 学部を持たず、博士課程コースも一分野に限定されません。各研究棟にさまざまな研究分野や設備を配置することにより、建物および学内組織においても学際的な研究を促進しています。
- 准教授およびアシスタント・プロフェッサーを含むすべての教員は、独立して研究ユニットを主宰し、自らの研究課題に責任を持ちます。
- 私立学校法が定める独立したガバナンスと内閣府からの補助金により、ノーベル賞受賞者や世界の科学・ビジネス・教育のリーダーで構成される理事会の管理の下、私立大学として運営されています。また評議員会も大学幹部にさらに広範な国内外の視野を提供しています。
基本理念
- 世界が認める大学院:人類に恩恵をもたらす、世界最先端の学際的研究を行う機関としての地位を確立することを目指す。
- 選ばれるパートナー:効率的な事務部門の支援の上に、科学と教育を結びつけて、イノベーションと起業家精神を涵養し、研究・学習・共同活動の目的地となることを目指す。
- 選ばれる目的地:沖縄でのイノベーションの実現にとって最適なパートナーとなり、触媒としての役割を果たすことで、経済成長と持続可能な利益を促進し、日本及び国際社会にとって重要な問題に対応するための役割を果たすことを目指す。

ビジョン・重視する価値・ミッション
- 本学のビジョン:人類のための知の前進
- 本学が重視する価値:卓越性・他者の尊重・責任感・透明性・持続可能性・多様性・勇気・自由、これらが本学の全ての行動の基盤となる
- 本学のミッション:先駆的大学院大学として、科学的知見の最先端を切り拓く研究を行い、次世代の科学研究をリードする研究者を育て、沖縄におけるイノベーションを促進する拠点としての役割を果たす
OISTの基本理念の詳細については、「戦略計画」をご参照ください。
学生・教職員数
教職員
1009名/60ヶ国・地域(2021年1月)
人数 | % 外国人比率 | % 女性比率 | |
---|---|---|---|
教員 | 81 | 63% | 15% |
研究ユニットスタッフ | 468 | 54% | 45% |
研究支援スタッフ | 96 | 25% | 44% |
事務スタッフ | 364 | 21% | 67% |
教職員全体 | 1009 | 40% | 50% |
博士課程学生
博士課程学生の出身地(2021年1月)【237名/45ヶ国・地域】
合計 | 外国人比率 | 女性比率 | |
---|---|---|---|
博士課程学生 | 237 | 83% | 43% |
博士課程学生の出身地

アルゼンチン | 1 |
オーストラリア | 1 |
ブラジル | 1 |
カナダ | 2 |
中国 | 18 |
コロンビア | 1 |
クロアチア | 1 |
デンマーク | 2 |
エジプト | 5 |
フィンランド | 1 |
フランス | 6 |
ジョージア | 1 |
ドイツ | 9 |
ギリシャ | 3 |
香港 | 1 |
ハンガリー | 1 |
インド | 33 |
インドネシア | 3 |
イラン | 3 |
アイルランド | 1 |
イスラエル | 2 |
イタリア | 3 |
日本 | 40 |
カザフスタン | 7 |
レバノン | 1 |
レソト | 1 |
マダガスカル | 1 |
マレーシア | 2 |
メキシコ | 4 |
パキスタン | 2 |
ペルー | 1 |
フィリピン | 5 |
ポーランド | 2 |
ルーマニア | 3 |
ロシア連邦 | 17 |
スロベニア | 1 |
韓国 | 1 |
スペイン | 3 |
スイス | 4 |
台湾 | 14 |
タイ | 1 |
ウクライナ | 1 |
イギリス | 16 |
アメリカ | 10 |
ベトナム | 2 |
入学者数
学年度 | 合計 | 外国人比率 | 女性比率 |
---|---|---|---|
2012 | 34 | 85% | 29% |
2013 | 20 | 75% | 25% |
2014 | 27 | 78% | 44% |
2015 | 24 | 92% | 29% |
2016 | 35 | 83% | 49% |
2017 | 37 | 87% | 35% |
2018 | 34 | 97% | 41% |
2019 | 52 | 83% | 38% |
2020 | 62 | 79% | 48% |
研究(2021年1月)
- 研究ユニット:81
研究分野
- 物理学
- 化学
- 神経科学
- 海洋科学
- 環境・生態学
- 数学・計算科学
- 分子・細胞・発生生物学
- 工学・応用科学
学際的な教育研究
OISTの研究ユニットは学際的なアプローチを重視していて、博士課程の学生には、科学技術の異なる分野が交わる領域を探求することを奨励しています。

研究生産性(2018年5月)
年度 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学会発表 | 59 | 43 | 43 | 99 | 99 | 163 | 213 | 230 | 309 | 430 | 491 | 535 | 615 | 696 | 4,025 |
セミナー | 3 | 1 | 3 | 6 | 21 | 19 | 20 | 40 | 147 | 119 | 166 | 167 | 181 | 191 | 1,084 |
学位論文 | 0 | 0 | 2 | 3 | 3 | 0 | 1 | 1 | 2 | 4 | 3 | 1 | 4 | 7 | 31 |
書籍 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 2 | 10 |
書籍の章、 原著論文 |
16 | 22 | 26 | 62 | 78 | 84 | 96 | 152 | 192 | 211 | 261 | 294 | 324 | 268 | 2,086 |
ソフトウェア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 9 | 10 | 10 | 8 | 0 | 44 |
合計 | 78 | 68 | 75 | 179 | 207 | 267 | 339 | 427 | 677 | 791 | 976 | 1069 | 1242 | 1254 | 7,649 |
国境をこえた共同研究
教育
大学院大学には毎年約十数名の学生が入学し、一人の教員が少人数の学生を指導する体制となります。学生には生活費や医療、住居、育児などの研究生活に必要な支援が提供され、研究に集中できる環境を整えています。また、OISTの博士課程プログラムは、授業とラボワークのバランスがとられており、学生は、最先端機器を備えたラボで、世界トップレベルの研究者による懇切な指導のもと研究を行います。国内外からここOISTを訪れる著名な科学者は、こうした博士課程プログラムをより充実させ、彼らを通して共同研究や交流の機会を生まれることが期待されます。OISTの学生が博士課程を修了する頃には、基本的な知識や実践的なスキルだけでなく、その後のキャリア形成に必要な世界レベルの研究者とのネットワークを構築していることでしょう。
学術イベント
知的財産
特許
FY2004-FY2010 | FY2011 | FY2012 | FY2013 | FY2014 | FY2015 | FY2016 | FY2017 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特許出願 | 19 | 1 | 19 | 15 | 49 | 63 | 87 | 65 |
特許取得数 | 6 | 2 | 2 | 2 | 1 | 6 | 25 | 25 |
地域連携
OIST訪問者数の推移
年度 | 訪問者数 |
---|---|
2019年度 | 25,290 |
2018年度 | 27,673 |
2017年度 | 32,083 |
2016年度 | 35,919 |
2015年度 | 35,495 |
2014年度 | 41,009 |
2013年度 | 39,984 |
2012年度 | 21,475 |
2011年度 | 10,565 |
サイエンスフェスティバル参加者数の推移
OISTでは2008年度から毎年サイエンスフェスティバル(オープンキャンパス)を開催しています。2013年度までの6年間で、参加数は年間629人から5000人まで伸びています。
年度 | 参加者数 |
---|---|
2019年度 | 5,200 |
2018年度 | 4,500 |
2017年度 | 5,300 |
2016年度 | 5,200 |
2015年度 | 5,000 |
2014年度 | 5,000 |
2013年度 | 5,000 |
2012年度 | 4,075 |
2011年度 | 3,012 |
2010年度 | 2,130 |
2009年度 | 471 |
2008年度 | 629 |
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OISTに関する詳細は、OIST発行物、または本ページ「OISTについて」内の各リンクからご覧になれます。