研究施設

研究施設

researcher in lab

第1研究棟

第1研究棟は、OISTで最初に設計・建設された研究棟であり、その後に他の研究棟を建設する上で基準となりました。同研究棟を運用する中で得られた教訓が、その他の研究棟の建設において貴重なヒントを与えてくれました。

同研究棟には、教員オフィスやウェットラボ・ドライラボの実験室の他に、20以上の研究ユニットが使用する研究設備が備わっている上、電子顕微鏡室、DNAシーケンシングルーム、スーパーコンピュータールームなどの重要な設備も設置されています。

2010年に、第1研究棟の照明施設が照明普及賞を受賞しました。同棟では、照明のおよそ90%にLEDが導入されており、従来型の照明に比べて電力エネルギーを約25%節電することができます。

lab 1 exterior view

センターコートを右手に見た第1研究棟の外観

Lab 1 entryway from center court

第1研究棟からセンターコートへの出入り口

第2研究棟

第2研究棟は、センター棟からスカイウォーク(連絡通路)で連結しており、同通路からはキャンパスと海の壮大な景色を眺めることができます。第2研究棟には約20の研究ユニットが使用するドライラボ・ウェットラボの実験室に加え、レーザー実験室やクリーンルームが備わっています。第2研究棟は第3研究棟と連結しています。第3研究棟は、第1研究棟とは屋根付きのスカイウォークで、センターコートとは屋根のないスカイウォークで繋がっています。

第2研究棟は、国際的な建物環境性能評価指標であるLEED(環境に優しい建築)のシルバー認証を取得しました。

lab 2 exterior view

センター棟側から見た第2研究棟

Lab 2 corridors

研究棟内の廊下

第3研究棟

2015年に完成した第3研究棟は、OISTが大学院大学として設立される前に設計された4棟の建物のうち、最後に建設された建物です。第2研究棟と直結しており、第1研究棟やセンター棟とは2つのスカイウォークによってそれぞれ連結しています。また、第4研究棟とは地下の廊下で繋がっています。

同研究棟には、約20の研究室に加え、主任研究者オフィスや研究科、クラスルームがあります。研究科は、学生の受け入れや教育・研究プログラムの管理運営など、学生に関するすべての業務を行っています。同研究棟にはまた、技術開発イノベーションセンター(TDIC)があり、技術ライセンス、事業開発、大学のスタートアップインキュベーター施設の管理などを含む産学連携、特許、知的財産に関する様々な活動を行っています。

Lab 3 exterior view

第3研究棟の外観

Lab 2 breakout lounge area

ラウンジのブレイクアウト(少人数セッション)エリア

第4研究棟

第4研究棟は、日建設計が他の3つの研究棟と同様の原則に基づいて設計を行いました。OISTで最大規模の建造物である同研究棟は、メインキャンパス北東部の最高地に位置しています。学長、副学長、プロボスト、上級管理職などがオフィスを構えるほか、主任研究員オフィスや20室のウェットラボ・ドライラボも備えています。さらに、カジュアルなカフェテリアや、子どものADHD研究を行うこども研究所も擁しています。

Lab 4 exterior view

正面の外観

Lab 4 lecture room

第4研究室講義室

第5研究棟

第5研究棟は、久米設計により設計されました。日建設計による他の4つの研究棟の設計原則を引き継ぎつつ、補完した設計となっています。第1、第4研究棟に隣接する同研究棟は、ドライラボ7室、ウェットラボ13室、動物飼養施設1室の主に3種類の施設で構成されています。2023年春に使用開始を予定しています。

lab 5 exterior view

第5研究棟外観

Lab 5 interior view

第5研究棟内観

マリン・サイエンス・ステーション

OISTは海に囲まれた島という立地条件から、海洋科学の研究に最適な研究機関です。メインキャンパスに海洋科学の研究ユニットが増えてきたことから、同分野の研究に特化した研究施設「OISTマリン・サイエンス・ステーション」の建設が決定しました。メインキャンパスより北東に約8km離れた瀬良垣にある海沿いの敷地を恩納村より提供してもらい、2016年に建設が完了しました。マリン・サイエンス・ステーションでは、屋内外に水槽を設置しており、海中のパイプから直接くみ上げたろ過海水と無ろ過海水が屋上のタンクを経由して水槽に送られます。下の写真の中央に見える黒い構造物の中に海水タンクがあります。

OISTマリン・サイエンス・ステーションのウェブページへ

Marine Science Station exterior

上空から見たマリン・サイエンス・ステーション

Marine Science Station interior

屋内の水槽施設の南側

イノベーションスクエアインキュベーター

イノベーションスクエアインキュベーターは、実験系、計算科学系、その他の研究開発活動に対応できる混合使用施設です。 スタートアップ企業だけでなく、OISTとのコラボレーションを希望する既存の企業も入居できます。500m2のプレハブ施設は、OISTメインキャンパスのR&Dゾーンにあります。 この施設は、オフィスとラボが混在する環境で最大40人程度の収容力があります。

インキュベーターのウェブサイトへ

incubator building exterior view

インキュベーター外観

Incubator interior  view

インキュベーター内観

OIST campus map

OISTメインキャンパスマップと研究棟。マリン・サイエンス・ステーションは、メインキャンパスから離れた場所にあります。