5.2. 入学及び登録

本学は、官民を問わず世界トップレベルの研究機関において国際的に活躍できるような研究者を養成することを目的としています。従って、優秀な学生を獲得することに絞って募集活動を行います。ここでの「優秀な」とは、本学で携わることできる先端的研究の潜在的可能性及びそのことに対する知的感動によって強く動機付けられている学生、自ら選んだ研究分野において卓越するために必要とされる好奇心と知的な能力を備えている学生、及び自立的な研究及び独創的思考ができる素質を持った学生、を指します。

本学の大学院プログラムの教育は英語で行われます。よって、学生には、科学分野における先端研究を行うための、口頭、文章のいずれの点においても十分な英語コミュニケーション能力が求められます。

<機会均等について:  入学選抜にあたっては、ジェンダー、性自認、性表現、年齢、性的指向、心身の障害、健康状態、人種、民族、先祖、文化、出身国、宗教、又は結婚歴を問いません。

>>****

 

5.2.1.大学院プログラムへの入学資格

本学の大学院プログラムに出願する資格を有するのは、理学士、理学修士若しくは同等の学位を取得している、又は入学日より前にその取得が見込まれる者です。また、学則第20条に定める入学資格に該当する必要があります。

本学の大学院プログラムに合格できる者は、正規学生として、博士課程に入学する者のみです。学生は、博士号取得を目指し、本学の博士課程を修了するという意思を表示する必要があります。現在、本学では、修士号取得を目指す学生を対象とした教育プログラムは用意していません。

 

5.2.2.大学院プログラムへの出願

博士号取得を目指す入学希望者は、研究科専用の申請システム[link]を通して出願をする必要があります。学長は、例えば、それにより優秀な学生を募集する上でメリットがある場合、又は当該学生の学力向上のために効果がある場合には、入学時期について柔軟に対応することができます。

具体的な申込期間及び締切日は、本学の公式ウェブサイトに公表されます。入学希望者は、入学願書をオンラインで提出しなければなりません。フォームは全て英語で記入します。必要書類は以下のとおりです。

  1. 成績証明書及び学位記(理学士号、理学修士号等。):英語で記載されていない書類の場合には英語による説明が必要です。
  2. 小論文:400 語以内で、以下の項目について記述しなくてはなりません。
    1. 出願者の研究上の興味・抱負に関すること
    2. それらを充たすために本学に期待すること
  3. 英語で授業を行っていない大学を卒業している場合、過去2年以内に取得した標準言語テスト(TOEFL  又は IELTS)のスコア。スコアの下限は設けませんが、この情報は準備コースを要するか否かを決定する上で必要です。
  4. 適切な教育上の指導者からの推薦状 2 通以上

以下の文書は、任意に提出することができ、利用可能な場合には入学者選抜委員会が考慮に入れます。

  1. 過去2年以内に取得した大学院進学適性試験(GRE)のスコアなど、付加的に学力を証明するもの
  2. 公表された論文、口頭発表のアブストラクト等の追加資料、その他学業の成果を示す証拠となる書類

本学の研究科は、いずれの出願者に対しても学力面の適性について外部評価を要求する権利を有しています。

 

5.2.3.入学者選抜

大学院プログラムへの一般入学に関し、入学者選抜委員会は、同委員会の基本方針、ルール及び手続きに従い、入学者の選抜を行います。

同委員会は、出願者が提出した全ての資料を審査し、最終選抜候補者名簿を作成します。この最終選抜候補者名簿に掲載された出願者は、アドミッション・ワークショップに招待されます。

 

5.2.3.1  アドミッション・ワークショップ

アドミッション・ワークショップは毎年開催されます。同ワークショップの目的は以下のとおりです。

  1. 入学者選抜委員会若しくはその分科会メンバーによる面接を行います。本学の博士課程で学ぶ目的や動機について面談します。委員会メンバーはさらに、学生の履修歴や志望進路についても学生と質疑応答します。学生にとっては、本学の大学院プログラムに関して質問する機会となります。この直接面接は記録され、委員会で使用されます。
  2. 学生に、本学の教育研究施設、厚生施設、周辺環境の見学ツアーの機会を提供します。
  3. 教員や他の学生と触れ合う機会となる交流プログラムを提供します。

 

5.2.3.2  アドミッション・ワークショップに参加する候補者の旅費ルール

同ワークショップに招待された候補者の旅費は本学が負担します。同ワークショップは沖縄で少なくとも丸 2 日間にわたって開催され、期間の延長については柔軟に対応します。

食事及び宿泊施設

本学は、アドミッション・ワークショップに参加する候補者のための宿泊及び食事にかかる費用を負担します。朝食、昼食及び夕食は、同ワークショップの開催前日の夕方から終了翌日の朝まで提供されます。

 

旅行のサポート

1:  本学は、沖縄と候補者の出発地及び帰着地の空港との間のエコノミークラスによる往復の旅費をサポートします。但し、(日本又は海外の都市を問わず)途中下車のための一切の費用を除きます。

2:   本学の旅行代理店又は本学が予約を確認した後に行われたフライト及び宿泊施設のいかなる変更又はキャンセルによって発生した費用については、候補者が負担します。本学による事前の承認なしに、候補者が旅行日程の変更又はキャンセルを行うことは認められていません。この規定に違反した場合、フライト又は宿泊にかかる費用は候補者に請求される場合があります。

3:  本学は、那覇(沖縄)空港と本学シーサイドハウス又は周辺宿泊施設間の交通を手配します。候補者の個人的な理由のために予定どおりに沖縄へ到着又は沖縄を出発しない場合は、候補者が交通の手配を行い、またその費用を負担することになります。

4:  候補者が旅行保険の購入を希望する場合には、国内の場合は自費で購入することが求められますが、海外から招聘する場合は基本的に本学が負担します。

5:  候補者は、同ワークショップの前日に本学に到着することが求められます。同ワークショップは沖縄で少なくとも丸 2 日間にわたって開催され、期間の延長については柔軟に対応します。沖縄での滞在期間の延長は、研究科による旅行日程の事前承認を条件として許可されます。滞在を延長する場合は、候補者が自身の宿泊施設を手配し、その代金を負担します。

 

5.2.3.3  最終選抜

入学者選抜委員会は、大学院プログラムに入学する資格を与えられる候補者の最終選考を行い、アドミッション担当部署に通知します。合格者には大学院プログラムへ入学を認める通知書が送付されます。合格者は、この申し出に対して 30 日以内に受諾又は辞退することが求められます。入学者選抜委員会は、この申し出に対する受諾又は辞退の期限を延長することができます。補欠候補者の順位表は、定員に空きが出た場合に第 2回目の申し出を行うために保持されます。

 

5.2.3.4. リサーチ・インターンからの大学院プログラム開始要件

本学研究科オフィスは、優秀なリサーチ・インターンの大学院プログラムへの進学を認めています。進学の審査は下記の手順を経て行われます。

Ⅰ. 大学院プログラムへ応募するにふさわしい学生であると本学の教員が判断した場合、教員はそのリサーチ・インターンを入学者選抜委員会に推薦します。

Ⅱ. 推薦を受けたリサーチ・インターンは、研究科専用の申請システム[link]を通して大学院プログラムへ応募します。

a. 研究科オフィスは、応募者の適性を評価します。

b. 研究科オフィスは、下記構成員からなる審査委員会を招集します。

ⅰ.推薦人(本学教員)

ⅱ.推薦人以外の本学教員

ⅲ.入学者選抜委員

ⅳ.研究科オフィスの代表者

Ⅲ.  推薦人を除いた審査委員会はそれぞれ応募者を面接します。

Ⅳ. 審査委員会は、面接結果を入学者選抜委員会に推薦します。

 

5.2.4.入学定員

大学院教育における少人数制指導の成功事例と海外の名門大学における実施例に倣い、本学が受け入れる正規学生の入学定員は、沖縄科学技術大学院大学学則第 15 条に定めるとおりとします。

 

5.2.5.編・転入学生

別の大学で研究を開始し、本学において学生を継続すること及び本学の博士号の学位を取得することを希望する学生は、特別な場合において、入学資格を満たしていることを条件に入学を認められる場合があります。このようなケースが考えられるのは、例えば、新任の教員が在学中の大学院生とともに、彼らの学生が研究を完了する前に本学において採用される場合です。このような場合に、本学は、大学院プログラムの国際的な高水準を維持すると同時に、当該学生及び指導教員にとって可能な限り最良の結果を確保できるようにしたいと考えています。

編・転入学生は、他の学生と同様の方法で出願手続きを完了する必要がありますが、編・転入学生については、本学の教員による、理由書及び推薦書が必要です。

 

5.2.6.学籍登録

正規の大学院プログラム学生として研究科に入学を認められた合格者は、学籍登録を行った日に初めて本学の学生となります。この場合の学籍登録は入学許可と同じ意味です。全ての学生は、研究科への入学時に登録を行い(学則第25条)、さらにその後は、大学院プログラムの各学年度の初めに登録を行うことが求められます。

入学又は学籍登録の時期に柔軟性があることは、利点となる場合があります。例えば、研究科が優秀な学生を募集する上で有利であったり、また学生の学力向上にとって有利であったりする場合があります。学籍登録時期のバリエーションについては、研究科長の要求に応じて、学長が許可を与えることができます。

博士課程に学籍登録する学生については、以下の条件が適用されます。

  1. 学籍登録できるのは正規学生のみです。
  2. 正規学生の候補者は、外部の奨学金又は本学の経済的支援を受給する、若しくはこの双方を受給することはできますが、学生がフルタイムで学習することを可能にするため、別途職業を持つことはできません。
  3. 本学におけるフルタイムの学生であることを確認するために、当該学生及び研究科長双方が署名した書面を作成します。

学生は学籍登録に必要な全ての書類を記入し、学生支援セクションへ提出しなければなりません。

学籍登録により、当該学生の「学籍記録」が学籍簿システムに作成されます。この記録は、当該学生の公式な記録となり、その他全ての記録(学生の成績、進捗状況報告、経済的支援、宿舎等を含む)と連動します。

学籍登録に必要な手続きが、あらかじめ研究科オフィスが指定する期限までに完了されなかった場合は、入学許可は取り消され、当該学生にその旨通知されます。

 

5.2.7.学生証

本学の学生は、本学構内(各出入口・教室・研究室・事務局・図書館等)に出入りするときには有効な学生証を常に携帯し、証明書等の交付を受けるときや本学職員から請求があれば、呈示しなければなりません。本学に短期間在籍する学生には、臨時の学生証が提供されます。

 

5.2.7.1  学生証の発行及び返還

本学の学籍登録を行った学生には、学生証が発行されます。学生証は本学に帰属するため、在学期間満了時に返還されなければなりません。また、本学の学籍を喪失した時点で、学生証は無効となります。

 

5.2.7.2  アクセス

研究室への立ち入りは、Enrollment Week  中の導入プログラム又は類似のプログラムを修了した学生にのみ許可されます(PRP 5.2.8 参照)。特定の立入制限区域へのアクセスは、安全及び機器に関する必要なトレーニングを受講し、その立入制限区域に立ち入る必要がある場合に限ります(本学の建物及び敷地へのアクセスについては PRP10.3.3  を参照のこと)。

 

5.2.7.3  学生証等の紛失及び再発行

学生証又はセキュリティ・パスを紛失した場合は、速やかに研究科オフィスに届け出なければなりません。学生証は再発行されます。

 

5.2.7.4  貸与等の禁止

学生証は、その所持者の本学施設内におけるアクセス権の有無を問わず、いかなる場合も、他人に貸与又は譲渡してはなりません。また、学生証の複製、リバースエンジニアリング、無許可の配布、解析を行ってもなりません。学生証は無効となっても本学に帰属します。本規定に違反した者は、研究科長による懲戒処分の対象となることがあります。

 

5.2.8.導入プログラム

本学の博士課程に属する正規学生は、Enrollment Week(入学初年度第1学期の第1週目)に導入プログラムを修了します。このプログラムでは、本学の博士課程プログラム、学生への指導、学生支援等に関する説明が行われます。また、ITインフラ、図書館、研究室といった本学の各種設備の使用に関するトレーニングも行われます。研究室への立ち入りが許可される前に、学生は、研究室での作業に不可欠な安全教育や健康診断を受けなければなりません。

Enrollment Week後に入学した本学博士課程の正規学生、及び本学に入学してきた非正規学生は、到着日に応じて導入プログラムを受けることができます。ただし、導入プログラム又は類似のプログラムを修了していない学生には、研究室への立ち入りは許可されません。

 

5.2.9.検定料、入学料及び授業料

学則第42条に定める検定料、入学料及び授業料の額については次のとおりとします。

 

検定料        0 円

入学料        0 円

授業料  540,000 円(年)

 

上記の授業料は年額分を月額12回に分けて、毎月のリサーチ・アシスタント報酬からの控除等の方法で納付することができます。

 

5.2.10.博士課程学生準備プログラム

本学は入学者のうち必要と判断された学生に対し、博士課程学生準備プログラム(通称

Gap プログラム)を提供します。本プログラムは、語学力や研究経験の不足が認められる学生が支障なく博士課程を開始できるよう支援することを目的としています

本プログラムでは、学生は PD3 (大学院レベル科学技術英語)、PD4 (外国人研究者のための必須日本語)、PD5 (ラボ入門)の自由科目を適宜受講することになります。これらの自由科目修了時に 1 単位が与えられますが、卒業要件の単位数としては認定されません。本プログラムは希望者全員が履修できる訳ではなく、個々の学生の状況を考慮した上で研究科オフィスが必要性を判断します。本プログラムに参加することによるメリットが特にないと判断された学生の履修は認められません。

本プログラムは、原則として博士課程開始 6 か月前までに入学の意思表示をした学生のみを対象としています。

 

本プログラムの経済的支援に関する規定は、PRP 5.4.1.3.1 に別途定めます。

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