5.1. 研究科

沖縄科学技術大学院大学(以下「本学」という。)の研究科の使命は、世界最高水準の大学院教育を提供することです。研究科では、以下の3つの主要な方針を実施します。

 

i.アドミッション・ポリシー:

本学は、世界トップレベルの研究機関で形成される国際的な科学コミュニティーで活躍できる研究者を育成することを目的としています。そのため、アドミッション・ポリシーとして、国際的な科学研究の世界で指導的役割を担える可能性と意欲を持つ学生を獲得することを目指しています。

学生の募集及び選考は国内外の優秀な学生を獲得することに主眼を置いています。ここにおける「優秀な学生」とは、本学で実現できる最先端の研究の可能性に心躍らせ、研究意欲を掻き立てられ、専攻分野で抜きん出る為に必要な好奇心と学究力を備え、独自の研究及び独創的思考ができる素質を持った学生を指します。学生には、科学分野で高等教育を受け、先端研究を行うために必要な英語コミュニケーション能力及び論文執筆能力、そして様々な背景を持った人々と円滑に交流する能力が求められています。

募集対象は理学分野の学士又は同等の学位を本学入学時までに取得見込みの学生、並びに理学分野の学士又は修士の学位保持者です。理工学系の分野の学位、及び他の分野の学位保持者も対象としており、学校教育法に基づく大学院入学要件を満たしていなければなりません。修士号保有者は、研究科長の承認により、履修科目の一部を免除される場合があります。合格者は博士課程にのみ入学可能です。

 

ii.カリキュラム・ポリシー:

「世界最高水準」という運営指針に従って、本学は卓越した学生を獲得し、最高水準の教育を実施します。本学の教育プログラムは、学生の潜在能力を最大限に高め、科学的に卓越し、自立性に富んだ人材として養成することを主たる目的とします。この目的に基づいて、学生の個性を尊重し、個々の研究志向、履修歴、目下の関心に応じた履修計画が個別に編成されます。教育課程編成の基本的な考え方は、自立した科学的思考を促すこと、及

び研究を通して自ら学ぶことです。本学では、分野間の壁のない単一の教育プログラムを提供しています。

学生は、一流の研究機関や大学におけるポスドク研究者の道へ通じる、統合的な博士課程に、修士課程を経ず入学することになります。標準在学期間を5 年としたこの博士課程は、課程制大学院制度を踏まえたものであり、3 学期制が採用されます。博士論文研究に柔軟に備えられるよう、学生は 1 年次にラボ・ローテーションと講義・演習を組み合わせて受講します。2 年次には、講義・演習を受講するほか、博士論文研究を行うこととなるラボを選択し、研究計画書を作成、提出します。2 年次の終わりには、博士論文研究に取り掛かる前に研究計画書の審査が行われます。提出された研究計画書の審査及び研究計画書の内容と研究分野の基礎知識に関する口頭審査が行われます。最高の国際基準を担保するため、該当研究分野の専門家が外部審査員として任命されます。研究計画書の審査に合格後、通常、3年次に 3 年間の博士論文研究に取り掛かり、5 年次に論文を完成させ、審査に合格することによって修了することとなります。

学士課程を修了して直接本学に入学する学生は、通常、課程修了に 5 年を要します。関連

した分野で優等学位を持つ者及び異なる分野で修士の学位を有する者は4 年、既に保有する

修士の学位と同じ分野で博士の学位の取得を目指す学生は 3 年で修了できます。

 

iii.ディプロマ・ポリシー:

本学は、学生による独創的な、科学的知見に大きく寄与する研究の完了をもって、博士の学位を授与します。学位は、特定の授業の履修や一定の在籍期間、又は一技術者として指示を受け行った仕事に対して授与されるわけではありません。学位のための研究は、適切な程度の独立性をもって学生により遂行された、科学的知見に寄与する独創的な研究と、体系的な研究方法で構成されます。加えて、学生は、研究結果や研究手法について説明する能力を、英語を用いて口頭及び書面の両方で効果的に示さなければなりません。学生は、独自の研究を学位論文にまとめ、口頭試問において発表しなければなりません。 博士論文への付属文書として、発表済みの論文、又は投稿予定の論文草稿を提出する必要があります。学生は、過去に別の学位認定のために提出した学位論文の研究を、当該審査に提出することはできません。

最高の国際基準を担保するため、論文の提出後に最終試験が行われます。最終試験には、論文の研究分野における国際的な立場の 2 名の外部審査員による論文の審査及び口頭試問が実施されます。

研究科は本学の一組織です。研究科長は研究科の運営をつかさどります。研究科の主要な役割は、アカデミックサービス、学生支援及び教務運営サポートを行うことです。これらの機能を果たすため、以下の各セクションが設置されています。

 

5.1.1.教務セクション

教務セクションは、研究科の教育プログラムに関する支援及び以下の業務を行います。

  1. 大学院教育プログラムの提供
  2. 履修指導及びアカデミック・メンターの選任に関する事務
  3. 研究指導に関する事務
  4. 学生の学業進捗状況の管理
  5. 成績評価の実施に関する調整及び成績評価結果の管理
  6. 試験に関する手続き及び調整
  7. 博士号授与者の決定
  8. 課程修了要件及び学位授与に関する事務
  9. 大学院及び授業科目に関する情報の提供
  10. 教育活動に係る調整
  11. 教育方針策定への参画
  12. 教育用研究室の管理
  13. 教育プログラムの一環としてのプロフェッショナル・ディベロップメントコースの提供
  14. 一般教養の特別セミナー・講義等の主催
  15. 教育に係る以下の委員会のための事務局業務

(a)カリキュラム・審査委員会

(b)論文指導委員会

 

5.1.2.学生支援セクション

学生支援セクションは、本学の学生の生活、健康及び福利厚生に関して日々必要とされる以下の業務を行います。

  1. 学生に広く関わる事項(宿舎、旅費支援、経済的支援、その他福利厚生を含む。)に関する基本方針の実施
  2. 学生に対する支援サービスの提供
  3. 沖縄及び日本で生活する新入生のためのオリエンテーションの提供
  4. 奨学金及び経済的支援に関する情報の提供及び助言
  5. 経済的支援及び奨学金に関する事務
  6. 学生の福利厚生に関する事務
  7. 大学院全体の旅費支援に関する事務

 

5.1.3.アドミッション・レコードセクション

アドミッション・レコードセクションは、本学の学生募集活動を担当し、入試に係る事務及び募集・採用選考・入学から本学在籍期間、博士課程修了後に至るまでの学生の記録及びデータを処理します。具体的には以下の業務を行います。

  1. 学生募集活動の実施
  2. 入試に係る事務及び学籍簿登録・履修登録業務
  3. 入学者選抜委員会のための事務局業務
  4. 以下の事項に関するデータベースシステムの構築及び維持管理
    1. 入学希望者及び出願者
    2. 教員の個人記録
    3. 授業の割り当て
    4. 博士論文研究指導
    5. 学生の成績
    6. コース・スケジュール
    7. 授業及び研究指導の評価
    8. 修了生
  5. 学生の成績証明書その他各種証明書に関する管理事務
  6. 同窓会組織及び同窓会活動に係る事務
  7. 大学院に関する各種報告書及び評価対応業務

 

5.1.4.アカデミックプログラム開発セクション

アカデミックプログラム開発セクションは、大学院によって提供される教育プログラムの質と多様性の維持及び向上を担当し、以下の業務を行います。

  1. カリキュラムの編成・内容の開発及び管理
  2. 授業科目「Independent Study」及び「Special Topics」の管理
  3. 学外コース、オンラインコース、遠隔教育コースの承認及び管理
  4. 学外単位の認定及び承認
  5. 新規採用教員のための導入プログラムの提供
  6. 新規教育プログラムの設計及び実施(随時)
  7. 教育上及び博士課程指導上の優良な実践例の普及

 

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