ショウジョウバエの遺伝子制御を全胚でシミュレーションした結果と実際の胚の比較 図1. モデルを用いた計算結果(上半分)と実際の胚の画像データ(下半分)の比較。kni遺伝子(A)とhb遺伝子(B)の異所性発現の結果、eve遺伝子の3および7番目の帯での発現は変化しており、この変化は計算結果と画像データで一致している。(A)kni遺伝子の異所性発現により3番目の帯が細くなり、さらにkni遺伝子量が2倍になると切れることが再現されている。(B)hb遺伝子の異所性発現では3番目の帯が膨らんで曲がり、さらにhb遺伝子量が2倍になると途中で切れている。7番目の帯はhb遺伝子量が2倍のときに膨らむ。2番目の帯はどちらの場合でも影響を受けない。 OIST ゲノム・遺伝子制御システム科学ユニット(ニコラス・ラスカム 教授)で研究するガース・イルズリー研究員はハーバード大学医学大学院のAngela DePace助教とともに、統計的な手法を用いてショウジョウバエの初期の発生過程をモデル化し、胚全体の遺伝子発現を正確に予測することに成功しました。本研究はオープンアクセス誌eLIFEで8月6日に発表されました。 図は、モデルを用いた計算結果(上半分)と実際の胚の画像データ(下半分)の比較。kni遺伝子(A)とhb遺伝子(B)の異所性発現の結果、eve遺伝子の3および7番目の帯での発現は変化しており、この変化は計算結果と画像データで一致している。(A)kni遺伝子の異所性発現により3番目の帯が細くなり、さらにkni遺伝子量が2倍になると切れることが再現されている。(B)hb遺伝子の異所性発現では3番目の帯が膨らんで曲がり、さらにhb遺伝子量が2倍になると途中で切れている。7番目の帯はhb遺伝子量が2倍のときに膨らむ。2番目の帯はどちらの場合でも影響を受けない。 日付: 2013年8月7日 Copyright OIST (Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University, 沖縄科学技術大学院大学). Creative Commons Attribution 4.0 International License (CC BY 4.0). 全解像度画像をダウンロード タグ Research シェア: Related Images 蟻とレクロ博士 コンピューター画面の前で拡大した蟻の頭部を見つめるレクロ博士。 数字の美しさ 「数学的証明の単純性は非常に美しいものです。自分の研究結果が妥当であるか否かを知る手段でもあります。証明が美しくなければ、何かが間違っていることになります。ただし、方程式の魅力に取りつかれると、数学が実際にできることを重要視しすぎることにもなります。」 発生生物学の専門誌Developmental Cellの表紙を飾ったOISTの研究 発生生物学の専門誌Developmental Cell 2013年5月28日号(Vol. 25 No. 4) 政井一郎准教授と西脇優子研究員 研究室に届けられた電子顕微鏡とともに新竹積教授と同僚たち 3月5日からおよそ1週間かけて、新竹積教授(赤いシャツ着用)のグループ(右側の列)と、日立製作所の技術者(左側の列)が電子顕微鏡を組み立てました。電子顕微鏡は、外側に掛ける覆いを取った状態にあります。
数字の美しさ 「数学的証明の単純性は非常に美しいものです。自分の研究結果が妥当であるか否かを知る手段でもあります。証明が美しくなければ、何かが間違っていることになります。ただし、方程式の魅力に取りつかれると、数学が実際にできることを重要視しすぎることにもなります。」
数字の美しさ 「数学的証明の単純性は非常に美しいものです。自分の研究結果が妥当であるか否かを知る手段でもあります。証明が美しくなければ、何かが間違っていることになります。ただし、方程式の魅力に取りつかれると、数学が実際にできることを重要視しすぎることにもなります。」
研究室に届けられた電子顕微鏡とともに新竹積教授と同僚たち 3月5日からおよそ1週間かけて、新竹積教授(赤いシャツ着用)のグループ(右側の列)と、日立製作所の技術者(左側の列)が電子顕微鏡を組み立てました。電子顕微鏡は、外側に掛ける覆いを取った状態にあります。
研究室に届けられた電子顕微鏡とともに新竹積教授と同僚たち 3月5日からおよそ1週間かけて、新竹積教授(赤いシャツ着用)のグループ(右側の列)と、日立製作所の技術者(左側の列)が電子顕微鏡を組み立てました。電子顕微鏡は、外側に掛ける覆いを取った状態にあります。