沿革

沿革

OIST history timeline

2001年6月

尾身幸次氏が沖縄に国際的な大学院大学を設立する構想を提唱

尾身幸次

尾身幸次内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、科学技術政策担当)(当時)が沖縄科学技術大学院大学構想を提唱

尾身幸次氏についてはこちらをご覧ください

Koji Omi portrait

2005年8月

シドニー・ブレナー博士がOISTの基盤機構の初代理事長に着任

シドニー・ブレナー

2002年ノーベル生理学・医学賞受賞者ブレナー博士は2005年から2011年まで沖縄科学技術研究基盤機構の理事長を務め、世界最高水準の教育研究を行うOISTの盤石の基礎を築きました。OIST創設の功績を称え、2017年には日本政府より旭日大綬章が贈られました。

シドニー・ブレナー博士についてはこちらをご覧ください

Sydney Brenner portrait

2010年3月

第1研究棟とセンター棟を恩納村に開設

第1研究棟

第1研究棟は、OISTで最初に設計・建設された研究棟であり、その後に他の研究棟を建設する上で基準となりました。同研究棟を運用する中で得られた教訓が、その他の研究棟の建設において貴重なヒントを与えてくれました。

同研究棟には、教員オフィスやウェットラボ・ドライラボの実験室の他に、20以上の研究ユニットが使用する研究設備が備わっている上、電子顕微鏡室、DNAシーケンシングルーム、スーパーコンピュータールームなどの重要な設備も設置されています。

2010年に、第1研究棟の照明施設が照明普及賞を受賞しました。同棟では、照明のおよそ90%にLEDが導入されており、従来型の照明に比べて電力エネルギーを約25%節電することができます。

第1研究棟C階の見取り図
第1研究棟C階の見取り図
lab 1 exterior view

センターコートを右手に見た第1研究棟の外観

Lab 1 entryway from center court

第1研究棟からセンターコートへの出入り口

Lab 4 corridor

第1研究棟の廊下

Exterior of Center Court with Lab 1 on the left

第1研究棟を左に見たセンターコートの外観

センター棟

センター棟は、第1、第2、第3研究棟を繋ぐ中心の役割を果たすとともに、トンネルギャラリーからOISTへの入口となるエントランスとして機能するように設計されました。来訪者はトンネルギャラリーを進んでいくと、その先に設置されているエレベーターで3つの階に上がることができます。 センター棟の1階にあたるA階には、管理部門のオフィスが設置されています。2階にあたるB階には、図書館、2つの大型セミナールーム、保健センター、クリニックなどがあります。最上階のC階には、芝生で覆われた開放的なセンターコートがあり、OISTで初期に建設された施設のまさに中心となっています。第1から第3研究棟までが連結しているセンター棟のC階には、2つのセミナールームの他にカフェが設置されており、その屋外席がセンターコートに用意されています。カフェなどの C階の一部施設は一般の方も利用することができます。

センター棟C階の見取り図
センター棟C階の見取り図
Center court from lab 1

第1研究棟側からのセンターコートの眺め

Tunnel Gallery

トンネルギャラリーの入口は、メインキャンパスが位置する丘の中腹にある。トンネルギャラリーはセンター棟の地下に繋がっており、来訪者や職員はエレベーターで上階に上がる。

Lecture room C10 in center building

センター棟のC10講義室

center building cafe

OISTカフェ

2011年11月

ジョナサン・ドーファン博士が初代学長に就任。

ジョナサン・ドーファン

2010年初代学長に任命されたドーファン博士は、2011年の大学認証取得、そしてOISTの第二期成長の始まりまでOISTを統率しました。2016年12月にOISTを退職したジョナサン・ドーファンは、名誉学長となっています。2017年には、日本の科学研究・教育の発展に貢献したとして、日本で最も名誉ある勲章の一つである旭日重光賞を受章しています。

ジョナサン・ドーファン博士についてはこちらをご覧ください

Jonathan Dorfan Portrait

大学として 認可を受ける

2011年10月24日に文部科学省による認可を経て、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園が設立されました。

同年11月19日に、OISTの創立記念式典が開かれました。

沖縄科学技術大学院大学の設置に関する認可書
沖縄科学技術大学院大学の設置に関する認可書
OIST Accredited 2011

2011年10月25日、文部科学省の磯田文雄高等教育局長から初代学長のジョナサン・ドーファン博士に対し、沖縄科学技術大学院大学の設置に関する認可書が授与されました。

OIST Accredited 2011 reporters

メディアからの質問に答えるロバートバックマン博士とジョナサン・ドーファン学長。

2012年6月

第2研究棟 を開設

第2研究棟

第2研究棟は、センター棟からスカイウォーク(連絡通路)で連結しており、同通路からはキャンパスと海の壮大な景色を眺めることができます。第2研究棟には約20の研究ユニットが使用するドライラボ・ウェットラボの実験室に加え、レーザー実験室やクリーンルームが備わっています。第2研究棟は第3研究棟と連結しています。第3研究棟は、第1研究棟とは屋根付きのスカイウォークで、センターコートとは屋根のないスカイウォークで繋がっています。

第2研究棟は、国際的な建物環境性能評価指標であるLEED(環境に優しい建築)のシルバー認証を取得しました。

第2研究棟C階の見取り図
第2研究棟C階の見取り図
タイムラプスで見る第2研究棟の建設作業の様子
タイムラプスで見る第2研究棟の建設作業の様子
Lab 2 under skywalk

センター棟側から見た第2研究棟

Lab 2 breakout lounge area

ラウンジのブレイクアウト(少人数セッション)エリア

Lab 2 lab

ビレッジセンターを見下ろすウェットラボ

Lab 2 corridors

研究棟内の廊下

2012年9月

第一期生 が入学

歓迎式典

2012年9月3日に第一期生の歓迎式典が開催されました。

歓迎式典でのパフォーマンス
沖縄の伝統的なエイサーを元に創作した流星太鼓の創作エイサー
welcome ceremony in OIST auditorium 2012

完成したばかりの講堂で催された式典

2012 welcome ceremony with Eisa performing

式典は、沖縄の伝統的なエイサーを元に創作した躍動感あふれる踊りと太鼓のパフォーマンスで締めくくられた。

2015年3月

第3研究棟 を開設

第3研究棟

2015年に完成した第3研究棟は、OISTが大学院大学として設立される前に設計された4棟の建物のうち、最後に建設された建物です。第2研究棟と直結しており、第1研究棟やセンター棟とは2つのスカイウォークによってそれぞれ連結しています。また、第4研究棟とは地下の廊下で繋がっています。

同研究棟には、約20の研究室に加え、主任研究者オフィスや研究科、クラスルームがあります。研究科は、学生の受け入れや教育・研究プログラムの管理運営など、学生に関するすべての業務を行っています。同研究棟にはまた、技術開発イノベーションセンター(TDIC)があり、技術ライセンス、事業開発、大学のスタートアップインキュベーター施設の管理などを含む産学連携、特許、知的財産に関する様々な活動を行っています。

第3研究棟C階の見取り図
第3研究棟C階の見取り図
タイムラプスで見る第3研究棟の建設作業の様子研究棟の建設作業の様子
タイムラプスで見る第3研究棟の建設作業の様子研究棟の建設作業の様子
Lab 3 exterior

第3研究棟の外観

Lab 3 bridge from center court

センターコートから見た第3研究棟

Tunnel from Lab 3 to Lab 1

第3研究棟から第1研究棟に繋がるトンネル

Lab 2 breakout lounge area

ラウンジのブレイクアウト(少人数セッション)エリア

2016年6月

マリン・サイエンス・ステーション を開設

マリン・サイエンス・ステーション

OISTは海に囲まれた島という立地条件から、海洋科学の研究に最適な研究機関です。メインキャンパスに海洋科学の研究ユニットが増えてきたことから、同分野の研究に特化した研究施設「OISTマリン・サイエンス・ステーション」の建設が決定しました。メインキャンパスより北東に約8km離れた瀬良垣にある海沿いの敷地を恩納村より提供してもらい、2016年に建設が完了しました。マリン・サイエンス・ステーションでは、屋内外に水槽を設置しており、海中のパイプから直接くみ上げたろ過海水と無ろ過海水が屋上のタンクを経由して水槽に送られます。下の写真の中央に見える黒い構造物の中に海水タンクがあります。

OISTマリン・サイエンス・ステーション1階の見取り図
OISTマリン・サイエンス・ステーション1階の見取り図
ドローン空撮による瀬良垣の動画
ドローン空撮による瀬良垣の動画
Marine Science Station exterior

上空から見たマリン・サイエンス・ステーション

Marine science station interior

屋内の水槽施設の南側

Inspecting coral in outdoor tank

屋外の水槽でサンゴの調査を行う様子

Cleaning dive equipment after specimen collection

試料採取後のダイビング器材の手入れ

2017年1月

ピーター・グルース博士が第二代​学長に就任

ピーター・グルース

沖縄科学技術大学院大学学園の理事会は、ピーター・グルース博士を学長に選任しました。グルース博士は遺伝子制御および発生生物学の分野で国際的に著名な研究者で、ドイツのマックス・プランク学術振興協会会長を務めました。

ピーター・グルースの経歴はこちらをご覧ください

Peter Gruss portrait

2018年2月

第一期生 が卒業

2018年2月24日に第一回学位記授与式を執り行い、博士課程を修了した第一期生の門出を祝福しました。

2017年度学位記授与式の動画
2017年度学位記授与式の動画

OIST2017年度学位記授与式でのピーター・グルース学長

First graduation students in 2018

第一期生

Inagural graduation ceremony

OIST講堂で行われた式典

2017年度学位記授与式での首飾り

2018年12月

イノベーションスクエア を設立

イノベーションスクエア

2018年12月に、複数のアクセラレータープログラムや資金援助プログラムでスタートアップを支援するインキュベーター「OISTイノベーションスクエア」が設立されました。

イノベーションスクエアは現在、イノベーションスクエアインキュベーター施設およびスタートアップ企業に特化したプログラムで構成されています。プログラムにはイノベーションスクエア・スタートアップアクセラレータプログラ」(i2@OIST)およびOIST-Beyond Next Venturesイノベーションハブ(OBI-Hub)の2つがあります。

インキュベーター施設見取り図
インキュベーター施設見取り図
incubator building exterior view

インキュベーター施設の正面

Incubator interior  view

イノベーションスクエアインキュベーターは、ウェットラボやドライラボの実験系、計算科学系、その他の研究開発活動に対応できる複合施設です。

2020年4月

第4研究棟 を開設

第4研究棟

第4研究棟は、床面積が約2万平方メートルあるOISTで最大の研究棟で、キャンパスの最も高い場所に位置しています。

同研究棟の建設計画時に、学長をはじめとする幹部のオフィスを移転することが決定しました。第4研究棟には、約20のドライラボ・ウェットラボや主任研究者オフィスに加え、2つ目のカフェテリアのためのスペースやがんじゅうサービス、リソースセンターおよび子どもの注意欠陥・多動性障害(ADHD)の理解を深めるためのOISTこども研究所があります。

第4研究棟E階の見取り図
第4研究棟E階の見取り図
タイムラプスで見る第4研究棟の建設作業の様子。背景音楽はOIST研究員のヨハネス・シュンケ博士が Oceanfront として作曲したオリジナル曲。
タイムラプスで見る第4研究棟の建設作業の様子。背景音楽はOIST研究員のヨハネス・シュンケ博士が Oceanfront として作曲したオリジナル曲。
Lab 4 view from lounge on F floor

F階南東側のラウンジからの景観

Lab 4 entrance façade

正面の外観

Lab 4 View from lounge on E floor

E階北西側のラウンジからの景観

Lab 4 roof patio

第4研究棟のパティオ

2021年11月10日

OIST10周年

10周年記念式典開催し、OISTの歩みを紹介

2022年5月22日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、10周年記念式典を開催しました。式典には、日本政府、沖縄県庁や理事会など、日本各地のみならず海外からの出席者と大学関係者が一堂に会し、10周年を祝いました。当初は、実際の10周年記念日に合わせて2021年11月に開催が予定されていましたが、渡航制限や感染予防対策のために延期されていました。

式典では、岸田文雄内閣総理大臣よりビデオメッセージが寄せられました。岸田総理はその中で、OISTが10年間で達成してきた成果を祝し、その研究成果が社会に広く還元されることを期待していると述べ、日本政府として今後もOISTの発展を支援していくことを約束しました。

また、OISTのこれまでの歩みとその構想に焦点を当てて制作された動画が上映されました。

沖縄科学技術研究基盤整備機構の発足から、2011年の沖縄科学技術大学院大学の設立を経て、2022年の10周年記念式典に至るまでのOISTの歴史をまとめたショート動画
沖縄科学技術研究基盤整備機構の発足から、2011年の沖縄科学技術大学院大学の設立を経て、2022年の10周年記念式典に至るまでのOISTの歴史をまとめたショート動画

式典では、OISTのピーター・グルース学長、細田博之 衆議院議長、西銘恒三郎 沖縄及び北方対策担当大臣、玉城デニー 沖縄県知事、長浜善巳 恩納村長、サントリーホールディングス株式会社新浪剛史 代表取締役社長より式辞が述べられました。

基調講演は、2009年ノーベル化学賞受賞者であり、英国ケンブリッジにあるMRC分子生物学研究所のグループリーダーを務めるヴェンカトラマン・ラマクリシュナン博士がビデオで行いました。博士は、国の豊かさは、科学的知識と情報、イノベーション、技術によるところが大きく、多くの場合、このような知識は他のどの資源よりも重要である、と強調し、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいて科学研究がウイルスの解明に重要な役割を果たしたことを中心に講演を行いました。

また、OIST名誉音楽監督とOIST財団音楽親善大使を務めるヴァイオリニストの加野景子氏が、ピアノ奏者のカレン・ハコビアン氏と共演し、素晴らしい開会・閉会演奏を披露しました。

2022年5月22日に開催されたOIST10周年記念式典では、ピーター・グルース学長、細田博之衆議院議長、西銘恒三郎沖縄及び北方対策担当大臣、玉城デニー沖縄県知事、恩納の長浜善巳村長、サントリーホールディングス株式会社の新浪剛史代表取締役社長が式辞を述べ、岸田文雄内閣総理大臣よりビデオメッセージが贈られた。
2022年5月22日に開催されたOIST10周年記念式典では、ピーター・グルース学長、細田博之衆議院議長、西銘恒三郎沖縄及び北方対策担当大臣、玉城デニー沖縄県知事、恩納の長浜善巳村長、サントリーホールディングス株式会社の新浪剛史代表取締役社長が式辞を述べ、岸田文雄内閣総理大臣よりビデオメッセージが贈られた。
Peter Gruss speaking at OIST 10th anniversary

「OISTはなんという旅をしてきたのでしょう。この10数年あまり、私たちはなんという旅をしてきたのでしょう。この旅は、ある一人の男性の発想から始まりました。その大胆な発想を、多くの人は叶わぬ夢だと思っていました。それが今、私たちは、その夢が実現していくのを目の当たりにしています。この奇跡は、インスピレーションと大胆さ、人への信頼、そして投資への意欲によるものです。」
OIST学長兼理事長 ピーター・グルース博士

Hiroyuki Hosoda speaking at OIST 10th anniversary

「OISTは2019年、研究機関の中で9位に位置付けられました。貴学が多くの成果を出されていることは、望外の喜びであります。貴学が世界における交流拠点として引き続き貢献を続けられることを御期待申し上げます。」
衆議院議長 細田博之氏

Kosaburo Nishime speaking at OIST 10th anniversary

「OISTには設立当初より、世界中から優秀な教員や学生が集まり、学際的かつ先端的な研究・教育が展開されています。最近では、量子の研究に政府内でも注目が集まっており、OISTが量子技術イノベーション拠点の1つとして指定されました。また、研究成果を活かしたスタートアップ、企業との共同研究がさらに活発になり、沖縄の方々にもOISTの価値を一層実感していただけることを望みます。イノベーションの創出が鍵になってくると考えております。」
沖縄及び北方対策担当大臣 西銘恒三郎氏

Denny Tamaki speaking at OIST 10th anniversary

「OIST は世界レベルの研究機関へと向かっているものと認識しております。その存在は、沖縄の子どもたちにも夢を与えるものです。OISTへの進学や世界貢献を意識する子どもが出てくることを私は大いに期待しております。またOISTでは、サンゴや沖縄モズク、海ぶどう、波力発電のプロジェクトなど、多数の研究も進められており本県の産業振興に貢献が期待されます。」
沖縄県知事 玉城デニー氏

Yoshimi Nagahama speaking at OIST 10th anniversary

「OISTが設立10周年を迎えられたことに対し、地元恩納村を代表して、衷心よりお祝い申し上げます。恩納村に、世界をリードするような研究機関として、沖縄県の振興と自立的発展に寄与してこられました。本村においては、村内の子どもたちに科学の楽しさや勉強の面白さを指導していただくなど、交流を深めております。」
恩納村長 長浜善巳氏

Takeshi Niinami speaking at OIST 10th anniversary

「私は今、ビジネスパーソンとしての立場でOISTに関わることができることを誇りに思っています。なぜなら、私は常に、科学とビジネスはパートナーであるべきだと考えているからです。私たちは大きな夢を持つことが必要です。日本は、世界レベルの問題解決能力を持つ人材を何十年にもわたり育成してきました。イノベーションは経済の基盤であり、競争力の重要な源です。私は、日本がその強みを失う危機にあると危惧しています。OISTは、世界、沖縄、そして日本に貢献すると信じています。これからの道のりは困難なものですが、同時に多くの可能性を秘めています。」
サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長 新浪剛史氏