OISTの科学の祭典 サイエンスフェスタ2023開催

興味や不思議を追求する研究者らが、子どもたちに科学の魅力を伝えました。

SciFest 2023 article header image

年に一度OISTで開かれる科学の祭典「サイエンスフェスタ」が、11月11日に開催されました。サイエンスフェスタは毎年、小さな子どもから大人までが楽しめる多彩なプログラムで構成されています。第13回目となる今年は、サイエンスショーや、キッズレクチャー、化学の実験を研究者と体験できるプログラムなど、合計10のプログラムが用意され、参加者は広大なOISTのキャンパスを巡りながら、科学の魅力を満喫しました。4年ぶりに完全対面のイベントとなった今年は、先着1,000名の事前予約制で、参加登録は受付開始から10分以内に満席となるほどの盛況ぶりでした。 

当日は、90名近くの研究スタッフ、博士課程学生、事務スタッフたちがボランティアとして参加し、来場者をお迎えしました。 

OISTサイエンスフェスタ2023。およそ90名のボランティアが、1000名の来場者をお迎えした。
OISTサイエンスフェスタ2023。およそ90名のボランティアが、1000名の来場者をお迎えした。 

温度によって物質はこんなにも変わる! 

サイエンスフェスタの幕開けを飾ったのは、OIST博士課程学生のモニカ・エイガンバーガーさんによるサイエンスショー「炎と氷:温度を科学せよ!」です。エイガンバーガーさんは、空気や石鹼水、ゴムボールなどが、温度によって姿かたちや動き方を変える様子を、風船やシャボン玉を使って実演し、子供たちはその不思議な実験に終始興奮していました。エイガンバーガーさんは、「私が科学に興味を持ち始めたのは皆さんと同じくらいの年齢の時でした。科学者は、不思議なこと、興味のあることをとことん追及することができます。今日の実験が楽しかったと思ったら、将来科学者になることも考えてみて」と、科学者の醍醐味を子どもたちに伝えました。 

サイエンスフェスティバル2023のサイエンスショー「炎と氷:温度を科学せよ!」で迫力のあるショーを行ったOIST博士課程学生のモニカ・エイガンバーガーさん。
サイエンスフェスティバル2023のサイエンスショー「炎と氷:温度を科学せよ!」で迫力のあるショーを行ったOIST博士課程学生のモニカ・エイガンバーガーさん。 

ゾウムシを知っていますか? 

OISTで昆虫の研究をしているジェイク・ルイスさんは、昨年、自身が沖縄県内で発見したリュウキュウカレキゾウムシを含む、ゾウムシについて講演しました。ゾウムシは植物しか食べないこと、宝石のように美しいゾウムシがいること、鳥類・魚類・爬虫類の種を全て合わせた数よりも多くの種(合計約60,000種)が報告されていることなどに触れながら、沖縄本島北部のやんばる国立公園でしか確認されていないゾウムシについて紹介し、沖縄の自然を守ることの大切さを説きました。ルイスさんは最後に、「夢をかなえるために、一生懸命勉強しよう」と呼びかけました。 

ゾウムシの魅力を語ってくれた、OIST技術員のジェイク・ルイス さん。
ゾウムシの魅力を語ってくれた、OIST技術員のジェイク・ルイス さん。 

不思議に思う気持ちが大切 

そのほかにも参加者は、OISTの学生やスタッフによる化学の実験や、AIの画像処理によって自分の顔と友人の顔が入れ替わる不思議な体験、ロボットとの交流など、様々なプログラムに参加しました。 

「光る大腸菌を見てみよう」では、研究室の中で実験を体験できた。
「光る大腸菌を見てみよう」では、研究室の中で実験を体験できた。 

量子物理学を研究するチームは、空気中に漂っている小さなホコリを、研究機器を使って目の前で捕まえて見せたり、特殊な性質を持つ物質、グラファイトが、磁石に反発して宙に浮く不思議な様子を披露するなど、子どもたちに「なぜ?どうして?」と考えさせる好奇心を刺激しました。このブースでボランティアしたOISTヴィジティング・リサーチ学生の山田 詩音さんは、「今日訪れてくれた子どもたちには、不思議な現象に触れることで、なぜそうなっているのか興味をもってもらうことが大事だと思っています。それが科学への関心につながるからです」と述べました。 

量子物理学を研究するチームが、研究に用いる機器と同じ原理で作った道具で、空気中に漂っている小さなホコリを捕まえた。
量子物理学を研究するチームが、研究に用いる機器と同じ原理で作った道具で、空気中に漂っている小さなホコリを捕まえた。 

参加者アンケートによると、回答した9割以上の方々に、サイエンスフェスタに参加することで前よりも科学に親しみがわいた、と喜んでいただきました。参加者からは、「素晴らしい時間を過ごせました。普段クールな長男が目を輝かせて喜んでいる姿をみて、申し込みして良かったと思いました。 」「4歳の娘が笑顔になっていました。プログラムは子ども向けでしたが、親子で夢中になれました。」「 初めての参加でしたが、キャンパス見学やランチも含め、気付いたら5時間も遊んでいました」などなど、たくさんのうれしい感想が寄せられました。

「キッチンで化学!」では、OISTの研究者と話しながら楽しい実験をした。
「キッチンで化学!」では、OISTの研究者と話しながら楽しい実験をした。 

地域の方々に科学の楽しさを実感してもらうために行われているOISTサイエンスフェスタは、また来年も開催する予定です。どうぞお楽しみに。 

サイエンスフェスタ2023のもっと多くの写真をこちらからご覧いただけます(OIST Flickr)をこちらから 

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